東北発☆未来塾 速水亨 人工林のチカラ「カリスマ直伝!東北林業の戦い方」 2015.02.23


(伊達)ど〜も。
「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
(富澤)ど〜も。
2月のテーマは「人工林のチカラ」です。
はいそうですね。
講師は林業家の速水亨さんです。
のこぎり大好き!きれっきれのカリスマ林業家で〜す!きれきれなのは当たってますけどお前が言うと変態に聞こえるな。
速水さんは江戸時代から続く林業家の9代目で日本の林業界のキーパーソンなんだよね。
分かってますねそうなんですね。
「人工林のチカラ」いよいよ最終回です。
東北林業の再生の鍵をレクチャーしま〜す。
あっ!分かった!その鍵ってミストサウナじゃない?あ〜違います。
違う。
じゃあ曇り眼鏡男?もう全然違います。
違う。
鍵は人と人とのつながりです。
映像関係ねえじゃねえか!
(速水)僕あと10年ぐらいが勝負なような気がするんですよ。
次から次へのつながりっていうものを大事にしたやり方というのをもう一度作り直すって事が非常に僕は大事だと思いますね。
こちらはですねその南三陸の林業家たちのつながりの原点ともいえるおうちなんですね。
木のぬくもりがあるいい家だね。
ね〜!これね仮設住宅なんですね。
へ〜!それもですよ南三陸の木100%で造られているんですって。
どうつながればこんな家が建つんだろう?そのあたりは早速カリスマに聞いてみましょう。
「東北発☆」!
(一同)「未来塾」!伊達政宗の時代から続く杉の産地宮城県南三陸町。
この町にカリスマ林業家速水亨さんは林業復興の鍵を握る人物がいるといいます。
待ち合わせ場所はかさ上げ工事が進む海に近い場所。
(小野寺)お疲れさまです。
お疲れさまです。
(塾生)こんにちは〜。
南三陸で100年続く製材所の社長です。
震災前小野寺さんの工場はまさにこの場所にありました。
4年前の大津波は代々築き上げてきたものを一瞬で奪い去りました。
震災直後小野寺さんは従業員にこう宣言しました。
「絶対再建するから半年だけ待ってほしい」。
しかし約束の半年がたっても工場の再建は始められませんでした。
がれきの撤去やかさ上げ工事が優先されたためです。
一番つらかったのは社員を待たせてるっていうのが一番つらかったですね。
早くみんなの働く場希望の場をつくらなくちゃいけないっていうところがもう身をよじられるように一番苦しかった部分ではありましたね。
それからこの久一郎さんはじめいろんな山主さんたちのそういった存在もありました。
皆さん家々を流されたりしたんですけれどもこうおっしゃられたんですね。
…っていうふうに言われたんですよ。
駄目になったのは最近の構造物だったりまあ設備だったりそれらぐらいなんですね。
そんなものすぐもう1回再始動できるためには設備すればいいじゃないかっていうふうな思いがあったんですよ。
町を見下ろす高台で小野寺さんが製材所を再開できたのは震災から1年1か月後。
再就職を希望する従業員全てをすぐに呼び戻しました。
(塾生)すげ〜!「林業家が育てた南三陸杉の魅力を最大限に引き出し復興に役立ちたい!」。
そのため小野寺さんは震災前より高度な設備を導入しました。
かかった費用はおよそ9億円。
半分以上は借金です。
新たな設備の一つがこちら!低温でじっくり木を乾燥させる特別な装置。
観音開きのドアを開けると!?ここは水道水は来てないので。
え〜!すげえ!これ何日目ぐらい?
(小野寺)これはまだ3日目ぐらいです。
まるで木に汗をかかせるように室温45度でゆっくりと水分を抜いていきます。
蒸発する水分によって木に含まれている精油成分が木材全体に行き渡り艶やかに仕上がるといいます。
最後は杉を磨き上げる機械の登場です。
その名も超仕上げカンナ。
とても薄く削る事で表面をつるっつるのすべっすべにします。
(小野寺)上品な淡い色をしてる。
(塾生)すごいきれいですね。
(小野寺)きれいでしょ。
(塾生)はい。
(笑い声)
(小野寺)分かるね。
小野寺さんは製材所の規模を震災前の1.5倍にしました。
高品質の木材を大量に出荷する事で復興へ向けて勝負を懸けているんです。
(塾生)はい。
(塾生)本当だ!
(塾生たち)へえ〜!すげえ!ちょっとつやつやになった感じがします!これ肌とかに塗って…。
肌にいけるよね。
(小野寺)ほおずりしてみればね。
ほおずりして。
速水さんは林業家にとって製材所とのつきあいはとても重要だと考えています。
消費者のニーズをいち早く知る事ができるからです。
やっぱり今は…やはり皆さんの需要の予想とかあるいはまあ今後もしそういうのができてきたら「我々はそれをやっぱり好んで使うよ」とかっていうお言葉頂けると山側は「じゃあそっちに行こう」っていうふうな。
そういう議論が産地でされないといけないんですね。
ぜひそのへんが今後ね議論が沸き上がってくるっていうか。
まあ本当にこうやって売ってらっしゃる方で需要も含めてまあご意見がどんどんどんどん出てくると…。
そういうふうに共に山づくりできれば最高ですよ。
人工林のそばに製材所がある。
これは東北林業にとって大きなメリットだと速水さんは言います。
やっぱり私若い時に僕25〜26で地元帰ったんですけどもうね週に2〜3回製材工場行って台車の横で見てたんですね。
で製材のおやじどもにですね叱られながら教えてもらってね。
でまあ製品になった時にいろいろ話聞いて。
まあその時にやっぱり結論として自分たちはこうやってった方がいいだろうっていうのがなんとなくこう…でそれができない地域って結構多いんですよ。
つまり製品を見る機会がないっていうね。
自分とこの山の。
お話聞いてるとここはね製品見る機会があるから。
せっかくだったらやっぱここからの情報っていうのはものすごく大事だなと思って。
南三陸町にはカリスマが注目する活動があります。
職種を越え林業を盛り上げようと活動しています。
製材所の小野寺さんもメンバーです。
他に土木会社農産物加工業森林組合などさまざまな職種の人たちが集まり南三陸の杉をどう売り出していくか定期的に話し合っています。
(橋)南三陸町はですね一番杉がいい生育する場所だっていうふうに我々は自負してるんです。
ですからそれをなんとか生かして南三陸杉っていうのを宣伝していこうという小野寺邦夫さんのその宣伝のあれでこう盛り上げていこうっていうのをですね。
…というのが活動の目的っていうか。
その良さは分かるっていうのはやっぱり本物に触れてこそなんだと思うんですね。
うちで前にもやった事ありますが森林見学会製材見学会っていう中で触れて初めて本物っていうのは認識できるんですね。
(山内)山からいわゆる育ったものがお金に換えれるような仕組み。
個人個人で仕組みを作っていってもどうしようもない部分がありますね。
やはりその周りの人たちの山と一緒になってやっていかないと。
製材業も含めてね住宅産業まで含めた1つの産業としての一番最初の入り口の林業っていう仕組みをもう一回林業は冷静に考えていく。
だから林業にとっては次に使って下さる人がまあ製材業であれば製材業がどういうふうに使いたいかっていう事を意識して木材を生産していく。
でそういう……って事が非常に僕は大事だと思いますね。
こうした職種を越えたつながりが既に東北の人工林を生かすチカラとなりはじめています。
この仮設住宅の壁や柱は南三陸の木材100%です。
震災直後林業家製材所工務店のネットワークを生かし15戸造られました。
水道管の凍結や窓の結露が起きにくいと住んでいる人からとても好評です。
これがきっかけとなっておよそ100棟の災害公営住宅の建設を任されました。
更に更に南三陸の木材をふんだんに使った一般住宅の建築も始まっています!地元ならではのネットワークでお客さんのニーズをくみ取り家造りに生かしています。
(佐藤)この地区の人たちは「源平」って言うんですけども赤と白が混じった赤白は非常に縁起がいいという事で赤白を使うお宅が多いです。
「杉の源平」って言う。
(佐藤)うまくどこにどういうふうに使うかは棟りょうさんの腕の見せどころという形ですね。
職種を超えた人々がそれぞれ技術を発揮しながらつながる事で人工林を生かすアイデアは何倍にも膨らむと速水さんは考えます。
三重から南三陸へ続いたカリスマ林業家の講義。
最後に速水さんは木材を利用する事が実は環境に優しいという事を具体的に話します。
じゃあ何で木材を国産材を使えばいいかっていう話がもう一つつながってくる。
このグラフは1立方メートルの木材や鉄などを作る時に消費されるエネルギーの量を表したものです。
左から2番目だと人工乾燥。
エネルギーを使ってやるんだけど。
ドラム缶6分の1の原油で木がちゃんと皆さんの手元に1立方の木が届けられる訳ね。
でところがそれを鉄材に変えた途端に同じ1立方の鉄材はドラム缶35本製造からいる訳。
アルミに至っては140本いる訳。
でこれってすごい量でだからこう思うとアルミニウムを作るための140本ってすごい量。
だからいかに木を使うっていう事自体が環境負荷が少ないかっていうのがよく分かるよね。
健全な人工林を育て環境に優しい未来を作る。
そのためには一人一人の意識を変える必要があると言います。
木にしても紙にしても皆さんが使う時に何かしらねその思いを森につなげる思いみたいなね。
今回皆さんとこうやって一緒に過ごさせて頂いてやっぱりこう最初と最後意識変わったでしょ。
何か山見る目が多分一生違う目で見てくれるんだよね。
皆さんがぜひチャンスがあればね出してもらう。
やっぱりすばらしい森をこの地域に育てていく事。
それは稼ぎじゃなくてそれこそ社会に対する未来に対する意義のある仕事なんだと。
(山室)これから林業がどんどん活発化していくんじゃないかなっていうのがすごいよく分かって今までとは全然東北の印象が変わりましたね。
(安藤)三重の速水さんの森のあの本当に美しさだとかその南三陸杉でできたその材の輝きというかそういうもっともっと林業について教育っていう面からもっと自分できる事あるなって気付かせてもらった気がします。
(佐藤)こうやって着々とね協力できる人を少しずつ増やしていって山をずっと人が管理できていける体系を作っていくのが大事なんだなって思いました。
う〜んカリスマによる未来塾はやっぱり学生たちにとってね相当刺激になったみたいですね。
そうだね。
あれ?何か林とははい。
真逆のような所に来たね。
あれ製材所の小野寺さんもいる。
そうなんですよ。
山の会のメンバーが南三陸杉を使った新製品の開発を行うデザインセンターを立ち上げる事になったんですね。
その発表を東京でしたんですって!いよいよ東北の人工林のチカラが試されるんだね。
そうですね。
頑張ってほしいですね。
うん。
杉の木のチカラを通したデザインを提供していければなというふうに思っております。
続いては「未来への芽」。
(富澤)東北を応援する若者たちの活動報告です!宮城県農業高等学校2年の齋藤春菜です。
今日は…。
(一同)「SUNSUNそばプロジェクト」を紹介します!
名取を観光地にして津波で傷ついた人たちを笑顔にしたい。
そばの花で巨大なハートを作り観光客を出迎えます。
そばには花が次々に咲き茎が伸び続けるという特徴があります。
その姿にふるさとへの思いを込めました。
この日は仮設住宅の皆さんと一緒にそばを刈り取る日
刈り取ったそばは仮設に住む皆さんに振る舞います
100人分のそばを作ります
(女子生徒)人さし指と小指と親指とでキツネみたいな感じで押さえると!キツネみたいになんない!
(男子生徒)1分?
(男子生徒)1分。
ついに完成!その名も…
おいしく出来たかな?
これからも名取市を笑顔にするためにさまざまな活動をしていきます!頑張るぞ〜!
(一同)お〜!さて震災から4年となる来月の未来塾。
ずばり「震災と向き合うチカラ」と題してスペシャル版をお送りします。
未来塾初の試みとして講師が2人登場。
それぞれの立場からはい。
震災を考えます。
「石巻日日新聞」の前報道部長の武内宏之さんは地域密着型のメディアとして震災とどう向き合うか?社会学者の開沼博さんは原発事故が起きた福島に暮らす人としてどう向き合うかをレクチャーします。
我々2人も現地に行きまして塾生たちと一緒に考えます!
(2人)お楽しみに!
(テーマ音楽)2015/02/23(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 速水亨 人工林のチカラ「カリスマ直伝!東北林業の戦い方」[解][字]

カリスマ林業家・速水亨さんが東北の復興のキーマンを宮城県・南三陸町に訪ねる。大きく被災した東北の林業復興へのシナリオを描く。MCサンドウィッチマン語り:川島海荷

詳細情報
番組内容
カリスマ林業家・速水亨さんの最終講義。MCのサンドウィッチマンにも刺激!伊達政宗の時代から続くスギの名産地・宮城県南三陸町を舞台に、大きく被災した東北林業の復興のシナリオを考える。「鍵」は「人のつながり」。きっかけは、地元産木材100%の仮設住宅。木材利用は環境にやさしい?明るい未来につながる?未来の芽のコーナーでは宮城県農業高校「SUNsunそばプロジェクト」を紹介。語り:川島海荷(9nine)
出演者
【出演】林業家…速水亨,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – 大学生・受験

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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