ダウントン・アビー2 華麗なる英国貴族の館(9)「三人の証言」 2015.02.22


20世紀初頭イギリスの貴族クローリー家が住む館ダウントン・アビー。
別々の道を歩もうとしたメアリーとマシューでしたが2人の愛は再び燃え上がります

そんな2人を見たラビニアは自らを…
(ラビニア)やっかい者だわ。
ほどなくしてダウントンにスペイン風邪が蔓延しラビニアが倒れます
これでよかったの。
幸せになって。
ハァ…私の分も。
婚約者を失ったマシュー
(マシュー)彼女が死んだのは僕らのせいだ。
(メアリー)そんなマシュー…。
僕らはもう幸せになれない。

(シビル)結婚したあとは看護師をするつもりよ。
(ロバート)許さんぞ!
運転手ブランソンとの結婚を諦めきれないシビルは伯爵を説き伏せます
どうやっても止められないならしかたがない。

(ベイツ)いばらの道だぞ。
(アンナ)同じ道なら夫婦として乗り越えていきたいの。
ベイツとアンナはついに結ばれます。
しかし…
(警官1)ベイツか?はい。
君を謀殺罪で逮捕する。
ベイツは妻を殺した容疑で裁判にかけられることに…

(テーマ音楽)
(車の走る音)
(トーマス)こっちだ。
(使用人1)はい。
降りて。
縄を解いてくれ。
さあ急いで。

(ロバート・クローリー)今年のツリーは見事だな。
あの辺の枝ぶりがいい。

(イーディス・クローリー)どう?メアリー。
(メアリー・クローリー)完璧よ。
完成か?
(カーソン)そのようです。
ではライトをつけてくれ。
(ヒューズ)デイジー。
早く下へ持って行きなさい。
ああすばらしい!すてき。
まったくです。
(車の走る音)
(ロザムンド)メアリー。
メリークリスマス。
おめでとう。

(コーラ・クローリー)これはあなたに。
いつもと同じ生地よ。
それからおまけ。
(アンナ)お心遣い感謝します。
教会で彼の無事を祈ってきたわ。
ウフッ。
メリークリスマス。
おめでとう。
どうも。
早く開けてみて。
(パットモア)ありがとうございます。
メリークリスマス。
奥様は何て?私にお気遣いを。
メリークリスマス。
オブライエン。
(ヒューズ)あまり心配しないでね。
夫の命が懸かった裁判なんです。
心配ですよ。
(ため息)そうね。
でもいずれは無実が証明されると信じていますよ。
必ずね。
(コーラ)あなたによ。
(デイジー)ありがとうございます。
どうも。
感激です。
「ヨーロッパの王室」。
これは…今から読むのが楽しみです。
よかった。

(ヒューズ)まあ!
(ため息)
(歓声)しらけさせるつもりはないけど帽子をかぶる気にはなれない。
ベイツさんのことを思うとね。
旦那様も同じことを。
(ショア)ロザムンド様が言ってたけどそのベイツって人人殺しでしょ?言っておくがベイツさんは不当に殺人容疑をかけられた。
それだけだ。
「それだけ」?それで十分だと思うけど。
(バイオレット)ありがとう。
いかが?
(イザベル)う〜ん。
(リチャード・カーライル)昼食は給仕なしですか。
我が家の伝統だ。
昼は使用人たちがクリスマスを祝う。
早めに祝わせて普通に給仕をさせればいいのに。
クリスマスなのよ。
ハクスビーではやらせない。
あなたならそうでしょうね。
(バイオレット)あらまあすてき!これは何かしら?何に見えます?馬のひづめから小石を取り除く道具?くるみ割り器よ。
簡単に割れるわ。
石頭も。
ウフフッ。
新年のお客様は?狩り仲間が来る。
お前も知ってる地元の連中だ。
アンソニー・ストラランさんも?3日ほど都合を聞いてみたんだがどの日も断られたよ。
戦争前はよくいらしてたのに。
きっと鉄砲には飽きたのよ。
そういえばロザムンドに言われてヘップワース卿を招いたが…。
ホント?
(ロザムンド)私がここに来ると言ったら彼も来たがってね。
きっと他に行く所がないのよ。
寂しい人じゃない。
あの男が寂しいなんて信じられない。
ヘップワース家の男は孤独とは無縁よ。
彼とはどこで?父親をよく知っていたのよ。
もう大昔の話だけどね。
(受話器を置く音)ラビニアのお父様の件で電話していたの?お加減は?
(マシュー・クローリー)よくない。
あしたの始発列車で行ってくるよ。
間に合うといいが…。
そんなにお悪かったの?お気の毒に。
マシューはロンドンに行くそうよ。
スワイヤー氏のお見舞いに。
狩りに出ないと伯爵が怒るぞ。
新年までには戻る。
年は越せないだろうから。
暗い話で申し訳ない。
いいのよ。
今はベイツの裁判の件もあるし。
(銅鑼の音)誰か証言台に立つのかい?お父様と使用人が何人か。
私はアンナに付き添うわ。
僕も行こうか?お役に立てるかも。
あなたは?狩りが終わったら仕事に戻りたいのよね?そうでしょ?ああそうだ。
(足音)
(パットモア)はいこれ運んで。
何かしら?
(オブライエン)プランシェットでしょ。
何それ?ゲーム。
というより交信手段と言えるかも。
やり方は?いいから。
私が持ってる。
(どよめき)ああハッ。
シビルの大好物。
ウ〜。
皆さんメリークリスマス!
(一同)メリークリスマス!願い事を忘れないで。
みんなで願おう。
お祈りもね。
(リチャード)またベイツか?
(ロザムンド)下でもその話題で持ちきりだとか。
ひどい話よね。
彼は不当に捕まったということです。
(リチャード)そう信じたいんだろ?
(イザベル)それが事実なの。
マレー弁護士はどうやって裁判をヨークで開くことに?さあな。
マレーに感謝だ。
彼に自信は?あるようよ。
弁護士は評決の前は自信があるものよ。
不安がるのはそのあと。
(オブライエン)答えて。
誰かいますか?
(メイドたちの笑い声)
(トーマス)真面目にやらないと霊が怒るぞ。
何してるの?死者と話してる。
どうやって?返事もないのに。
それがあるの。
不思議なことに。
一緒にやろう。
嫌よ。
そんなのよくない。
(オブライエン)静かにして。
もう一度やる。
そこに誰かいますか?どうやらいるらしい。

(ヒューズ)何してるの?
(席を立つ音)ただのゲームです。
ここにはふさわしくないゲームね。
クリスマスの夜は特に。
すぐに片づけて。
デイジーあなたまで。
本当に霊が?そんなものいませんよ。
じゃあ信じてないんですか?霊がボードゲームをするとは思えないわ。
(イーディス)本を読んでる。
よく見て。
当ててほしいのは本の題名よ。
しゃべるな。
分かってるわよ。
(イーディスコーラロザムンド)5文字10文字。
(イザベル)長い。
長編。
長編ね。
(イーディス)「打つ」?アーアア。
(ロザムンド)「殴る」ああ「振る」?まったく分からん。
(ロザムンド)「拳」「揺れ」。
(イーディス)「怒り」「転落」。
クリスマスはいつもジェスチャーを?我が家の定番ゲームよ。
違うの?「つまずき」?
(イザベル)じゃ「跳ねる」。
「跳ねる」。
(リチャード)面白いんですか?「落ちる」。
私には滑稽に見えるが。
人生はえてして滑稽なものでしょう?サー・リチャード。
私のは違う。
(イザベル)「ホール」「フォール」?…「フェル」!「ファイルドフェル」。
「ワイルドフェル・ホールの住人」!
(イーディス)やった〜!
(犬の吠え声)アイシス!アイシスいい子だ。
リチャード。
あなたの番よ。
早速試練の時が来たわ。
アハハハッ。
(扉を閉める音)
(囚人の叫び声)ベイツさんが戻らなかった場合に…。
ベイツの代わりは必要ない。
何だ?言ってみろ。
実はトーマスが昇進を強く希望しておりまして。
服の脱ぎ着には信頼関係というものが必要だ。
トーマスの昔の罪は許してやってもいいがかといってあの男は信用できない。
ごもっともです。
ベイツさんが無事に戻れば問題も解決するでしょう。
(パットモア)さっきのソースを温め直してもう一度かき混ぜておいてちょうだい。
(メイド1)分かりました。
(ショア)あなたが作ったの?そうですが。
なのにまだキッチン・メイド?よく分かりません。
ロンドンでこれだったらスーシェフになれるわよ。
スーシェフって何ですか?フッ…それか料理人。
小さいお屋敷ならね。
この腕なら難なく雇ってもらえると思うけど。
デイジー。
トーマスにお茶の用意ができたって伝えて。
それからチーズスフレの生地も作り始めないと。
デイジーはスフレも作れるの?フン。
それが何?
(イーディス)おばあ様。
ストラランさんが来るなんて聞いてないわよ。
あら偉くなったのね。
前は自分で運転してたのに。
あなたが会いたそうにしてたから呼んだんじゃない。
(ドアを開ける音)
(ストララン)どうもこんにちは。
レディー・イーディス。
驚いたな。
久しぶりだ!お会いできてうれしいわ。
お友達とこうやって無事に再会できるのが何よりですもの。
それが無事というわけじゃないんだ。
銃弾を受けて右腕を負傷したんだよ。
でもそのうち治るんでしょう?残念ながらこの腕はもう使い物にならない。
だから狩りにもお見えにならないのね。
そうなんだ。
アハハハッ。
皆さんは?シビル嬢は結婚してアイルランドに?式はどうでした?ひっそりと。
ダブリンで挙げたの。
派手なのを嫌がって。
皆さん出席を?メアリーと私は…。
風邪をひいて寝込んでたの。
ひどいでしょ?お相手は?政治好きな人よ。
味方ならいいが。
(バイオレットとイーディスの笑い声)アハハハッ。
狩りもする人?ああ…すると思うけど。
キジは撃たないと思うわ。
ウフッ。
(足音)・
(看守1)おい出ろ。
面会だ。
(鍵を開ける音)
(鉄格子を開ける音)
(足音)
(鉄格子を閉める音)
(ベイツ)弁護士は「伯爵の証言は有効だ」と言うが殺人が絡めば話は別だ。
大丈夫よ。
そう思いたいが…。
最悪の事態に備えて心の準備はしておいてくれ。
分かってるわ。
ホントよ。
でも向き合うのは実際に事が起きてからにする。
いいでしょ?
(車の走る音)
(ヘップワース)伯爵夫人。
レディー・ロザムンド。
ヘップワース卿ようこそ。
どうも。
失礼ですが従者はどちらに?従者は居ないんだ。
迷惑かけるね。
どうぞご心配なく。
こちらのトーマスがお世話します。
助かるよ。
中へ。
どうも。
(ドアを開ける音)君宛に手紙が来てる。
シビルから。
そろそろ着替える時間ね。
あのヘップワースという男どう思う?感じのよさそうな人ね。
相手にそう思わせる達人なのだろう。
ロザムンドの侍女にも評判がいいそうよ。
だったらお墨付きだわ。
ハァ!どうした?シビルが妊娠した。
そうか。
終わったな。
これでもう後戻りはできない。
それは結婚したときからよ。
「姉たちにも内密にしてほしい」って。
クリスマスに「帰る」と言わなかったわけだ。
言えば許した?やれやれ。
それじゃ初孫はアイルランド人か?いいじゃない。
革命が起きても向こうに味方がいれば便利よ。
フム。
いいね。
これなら都合がいい。
何が?部屋が隣同士だ。
そういうことは口にするものじゃないと思うけど。
侍女のショアを覚えてる?もちろんさ。
下でも今日は楽しくパーティーかな?なぜです?だって今日は大みそかだろ。
ああそれですか。
期待はしてません。
でも自分で楽しみを作ります。
他にご用がなければまた夜中に参ります。
そうして。
僕もお邪魔したい。
冗談だよ。
僕を覚えてるかな?もちろんよ。
お見えです。
どうもこんばんは。
覚えてらっしゃいますか?当たり前でしょう。
ハットンには帰ってる?あの家には楽しい思い出が詰まってるのよ。
母が亡くなってからあまり帰ってません。
女手が必要ね。
僕にもね。
フフッ。
お父様にそっくりね。
まるで本人が目の前に立っているみたい。
ウフフッ。
ぜひお茶にいらして。
お父様のお話をしましょ。
ええ喜んで。
都合がつけば。
ウフフッ。
つきますとも。
(ショア)このワインは?大みそかに乾杯するのが習慣なんです。
ああシャレてるわね。
前の家では大みそかだろうと何だろうと給仕しっぱなしだった。
(デイジー)侍女じゃなかったんですか?ロザムンド様の所にはいつから?2か月前よ。
ああそう。
じゃあ新人さんね。
どうやら俺は旦那様に信用されてないらしい。
(オブライエン)盗みの件で?
(トーマス)どうすりゃいい?
(オブライエン)信用させるのよ。
(トーマス)簡単に言うがどうやって?親切なことをして感謝させれば?大事な物を隠して見つけてあげるとか。
オブライエンさん。
どうもありがとう。
もうすぐね。
今年も終わり。
もうすぐだ。
グラスは持ったか?おばあ様の家でストラランさんに会ったわ。
狩りに誘っても来ないのはケガのせいよ。
残念。
ではまた来年ね。
ウフッフー。
これ以上はたきつけないで。
でないとあの子一生彼の世話をするハメになるわ。
いいわね?今日もまた使用人たちは下にいてこっちはほったらかしか?一年のうちクリスマスの昼と大みそかの夜だけじゃない。
大したことじゃないでしょ。
苦労知らずだからそう甘いんだ。
もういいかげんにしてよ。
あなたはいつも怒ってるみたい。
いつか行きましょう。
ええ。
ラビニアのお父様は?最期に間に合ってよかったよ。
一人きりにせずにみとることができた。
大変だったけどよかったわね。
ウン。
(バイオレット)あらもう?ああ。
(時計の時報)新年おめでとう!
(一同)おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう母さん。
(キスの音)おめでとうございます。
1920年ですって。
信じられる?化石になった気分だわ。
とびっきり美人のね。
(笑い声)この10年にあったことを考えるとこれから何が待ち受けているか?
(ショア)分かってるわ。
(足音)ずうずうしい人。
なぜ?ロザムンド様に取り入ろうとしてるのよ。
私なら関わらないわ。
(犬の吠え声)狩り場まで歩いたらそこから馬車に乗ろう。
いいですね。
一緒に回ろうか?兄と一緒に回るわ。
コーラは昼まで来ないから。
ではそのあとに。
女性は3人だけですから公平にお相手を。
メアリー嬢も。
アハッ。
(リチャード)彼女は私と回る。
待ってよ。
最初は僕と回る約束だ。
忘れた?そうだった?そうね。
思い出したわ。
さあ取って。
よし。

(犬の吠え声)
(犬の吠え声)
(銃声)
(銃声)
(鳥が飛ぶ音)
(銃声)
(銃声)
(弾を装填する音)装填係は?バーナードがいたでしょ?苦手なんだ。
銃を撃つところを人に見られたくなくてね。
私も人よ。
だったら僕が下手でも口を出さないでくれ。
どちらが悲しい?鳥に命中した時か外した時か。
(銃声)さっきは彼を怒らせる前に私を止めてくれたのね。
あの言い方はないよな。
とにかく癇に障る人なのよ。
あなたに言ってもしかたのないことだけど。
なのに結婚するの?もちろん。
当然でしょ。
(銃声)ハッしとめたぞ。
ウフッ。
(笛の音)頼むからみんなには「一発でしとめた」と言ってくれ。
ウフフフッ。
フフフッ。
デイジー。
お客様よ。
(メイソン)墓参りに来てね。
思い切って君を訪ねてみた。
ウィリアムの思いを届けに。
あのよかったら奥の部屋でお待ちになってください。
今昼食の準備中でこれが済んだらデイジーがお茶を持っていきますから。
ヒューズさんいいですよね?ええもちろん。
こちらへ。
こうなったら正直に話してきます。
ちょっとおやめよデイジー。
ウィリアムに悪いだろ。
お父さんをだますほうがよっぽど悪いですよ。
(車の走る音)
(イーディス)断る前に聞いてくださらない?近くまで来たものだから一緒にドライブでもどうかと思って。
昔みたいに。
あいにくだが時間がないんだ。
お茶はいかが?そうね。
いただきます。
ありがとう。
皆さんは?元気です。
(ドアを開ける音)
(ストララン)イーディス嬢にお茶を。
(執事)ただいま。
それはそうと話す機会ができてよかった。
そう?ハッキリさせたいと思っていてね。
この前はちゃんと言えなかったから気になってて。
何のお話かしら?私たちはもう昔のようにはつきあうことはできない。
無理なんだ。
あの時メアリーが言ったことは全部ウソなのよ。
私に意地悪するために。
そうじゃないんだ。
君のことは信じてる。
問題は…年が離れすぎてる。
そうは思わない。
離れてるよ。
それに…この体だ。
私に必要なのは看護師さ。
君のように若くてかわいい人には頼めない。
あなたが言ってることは受け入れられないわ。
イーディス。
私を「かわいい」と言ってくれる人を諦めるなんて。
諦めてくれ。
ああうれしいね。
ああ…。
ウィリアムが育った農場を見に来てくれ。
あの子は馬を扱う仕事をしたがってたんだ。
だが母親が執事にと。
大きなお屋敷のね。
親思いの人でしたから。
妻が亡くなっていてよかったよ。
生きてたら悲しんでた。
ええ。
でもあなたのように受け入れないと。
現実からは目をそらせない。
そうだな。
たとえつらくても。
だから正直に言います。
ウィリアムと私は長い間ずっと友達だったんです。
それはすばらしいことじゃないか!情熱と同じように友情もあったんだ。
でも私は…すぐには彼に愛情を…感じなくて。
だから…彼との時間を無駄にしてしまった気が…。
違うよ。
そんなことはない。
息子は君を追いかけるのに夢中だった。
朝から晩まで君の話ばかりしていたよ。
だから両思いになったときそりゃあもう喜びも人一倍大きかったんだ。
そう…。
いつ農場へ来てくれる?連絡します。
お湯を入れてきますね。
(足音)またウソを…。
そうかしら?
(笛の音)鳴ったぞ。
あのマヌケな装填係は?必死で場所を探してるんでしょ。
マシューと何を話してた?2人で笑ってただろ?面白い話をしてたのよ。
縁を切れないのか?切れないわ。
貴族のしきたりを知ってるでしょ?彼は家を継ぐ人よ。
それだけの関係に思えないのは君が私と居てもちっとも楽しそうに見えないからだ。
私が君を喜ばせようとどれだけ努力しているか。
「努力」ってあの悪趣味な家を買ったこと?何だと!?その口のきき方はなんだ!どうかしました?装填係がはぐれてしまってチャンスを無駄にして不機嫌になってるの。
なるほど。
どこに行ってたんだ。
(装填係)すみません。
早く撃ちたくてウズウズしてるみたい。
(弾を装填する音)それじゃ僕は戻るよ。
(装填係)どうぞ。
ロバート今度のベイツの裁判にマシューが行くでしょ?それで…私も一緒に行ってもいいかしら?もちろんどうぞ。
コーラは「行かない」と言うから。
だったら私が行こうかと。
応援部隊としてね。
ご親切にどうも。
妙なものね。
こうしている間にも運命が彼に迫ってるなんて。
頼むから思い出させないでくれ。
コーヒーを出す時間はあるか?ああ…ちょっと無理ですかね。
メイドを使えば間に合ったかも。
狩りの昼食にか?ハッありえない。
アンナもあなたがいて心強いわ。
裁判の前にロンドンへ行かないと。
どんなご用?スワイヤー氏の葬儀だ。
遺灰をラビニアの墓に入れてほしいと頼まれて。
持ち帰る。
トラビス牧師は何て?頼んでない。
自分でやろうと思って。
声をかけて。
できれば私も立ち会いたい。
ああ分かった。
(バイオレット)ホントにご親切な方ね。
寂しい年寄りにつきあってくださるなんて。
みんなが寂しがってるんじゃない?まあ夕食で人気を取り戻しますよ。
(2人の笑い声)さすがね。
何の話をする?ウフン。
ハットン?帰らなくなった理由について?それとも…ヘップワース・ハウスについて話す?あの家には楽しい思い出がいっぱい。
お父様に言い寄られたりして。
どうやら正直に話す時だ。
いい気分転換になるわ。
実はハットンの家は手放しました。
実家は借金まみれでもはや売っても得にならない。
話に聞いたとおりね。
それでロザムンドに近づいたわけ?亡くなったペインズウィック氏の遺産で身を立て直そうと?彼女への愛にウソはありません。
心から尊敬してる。
そうだとしてもあの子のお金への愛のほうが強いのでは?ロザムンドはまだまだ若い。
こう思いませんか?幸せな結婚の形はいろいろあると。
そうかもね。
でも結婚は誠実なものでないと。
まずはロザムンドにあなたが置かれている状況を正直に話すことね。
そのあとはあの子が決める。
ええもちろん。
(リチャード)日にちは決めた?ロザムンドちょっといいかな?改まって何?話がある。
いい話?いやよくはないがどう思うかは君次第だ。
ますます謎めいてるわね。
結婚式は春か夏でしょ?日取りを決めようと言ってるんだ。
どうして急ぐの?急ぐ!?氷河のほうが君よりよっぽど早く動く。
よ〜く聞け。
私の我慢にも限度がある。
(足音)
(ナプキンをたたきつける音)
(足音)メアリー。
力になる。
「どういう意味?」なんてとぼけても無駄ね。
彼とは結婚するな。
いいや誰とも。
僕が居る間ここに居ればいい。
約束なんて無意味なものよ。
私は彼と結婚するしかないの。
どうして?僕との婚約破棄が原因って訳じゃないんだろ?今更そんなこと…。
理由を話せば軽蔑されるわ。
そんなの耐えられない。
(コーラ)メアリー。
ロザムンドがブリッジをするそうよ。
今行くわ。
(足音)「ふ」。
「と」。
(トーマス)「り」。
「す」。
「ぎ」。
「だ」。
「太りすぎだ」って。
(パットモア)アーチはそんなこと言わないよ。
あんたが動かしたんだろ。
行こうデイジー。
仕事に戻るよ。
価値のある仕事をさせてあげてね。
デイジーのために。
ほっといて。
(パットモア)どういう意味?今のあれ?別に。
(足音)
(ドアを開ける音)こんな時間に電話?弁護士のマレーからだ。
裁判の前に打ち合わせに来る。
ヒューズさんとオブライエンと私とね。
なぜその2人と?何か知ってるの?さあな。
カーソンには伝えた。
マレーは泊まるの?いや。
彼はヨークに行って翌日我々と落ち合う。
ああロバート。
最悪の事態も覚悟してね。
心配ない。
それよりディナーのあとメアリーとカーライルが険悪だったのを見たか?メアリーなら大丈夫よ。
そうかな。
なんだか疲れ果てたようで幸せの絶頂にある花嫁とはほど遠く見えたがな。
どうして結婚などするのか?何か理由でもあるのだろうか?あるわ。
コーラ何か知っているのなら隠さずに教えてくれ。
今がその時ね。
私の思い過ごしではないのか?ええそうよ。
話を聞いても怒らないと約束して。
それから傷つかないと。
早く言ってくれ。
いろいろ想像する方がつらい。
分かった。
屋敷に泊まったあのオスマン帝国の外交官を覚えてる?他の客ならまだしも我が家の寝室で亡くなった男を忘れるわけがないだろ。
ええ。
そのことよ。

(マレー)それでは流れをご説明しましょう。
お二人には既に召喚状が届いていると思いますが。
でもなぜ私に?何も知らないのに。
とにかくあなたは検察側の証人として召喚されている。
私も検察側の証人なんです。
ベイツさんの無実を信じているのに。
どうしてかしら?当日になれば分かります。
アンナはいつ証言するんですか?あいにくですが妻は夫の証人にはなれないんですよ。
それは救いね。
(車の走る音)
(オブライエン)ベイツさんは弁護士と話しているようでした。
奥さんに離婚を取り消されたようで。
(検察官)立ち聞きしたんですか?聞こえたんです。
声が大きかったので。
無理もないでしょうが。
質問されたことだけに答えてください。
被告人が最後にロンドンの夫人の元から帰ってきたとき外見に変化はありましたか?顔にひっかき傷が。
でもそれは多分…。
(検察官)メイドのアンナ・スミスがその時様子を尋ねたと思いますが?ええ。
話してましたけど…。
被告人は何と?「最悪の事態になった」と言っていました。
(どよめき)
(検察官)被告人は何と?私はそもそも聞くつもりなんてなかったんです。
(検察官)だが聞こえたんですよね?被告人は夫人を何と呼んだんですか?彼は…ウン奥さんのことを「性悪」と。
(どよめき)
(検察官)夫人を殴りそうな勢いでしたか?そりゃあ口げんかをしていたんですから…。
夫人を脅していたんですね?
(ヒューズ)はい。
脅していました。
(どよめき)
(マレー)尋問が終わる頃には絶望的な気持ちになるものですが弁護はまだこれからですからね。
ヒューズさんまであんなことを言うなんて。
オブライエンさんなら分かるけれど。
証言台でウソをつくわけにはいかないのよ。
とても苦しそうだったわ。
予想以上に厳しいな。
毒を買ったことを真っ先に打ち明けるべきだった。
私も言ったんです。
正直に話してと。
聞く耳があれば…。
では私がベイツはこのような犯罪を犯す男ではないと証明しよう。
(弁護人)疑ってないんですね?ええ。
何一つ。
アフリカで共に戦い彼は我が身を顧みず私の命を守ってくれた恩人であります。
そんな彼が奥さんを殺すなんて絶対にありえません。
(検察官)グランサム伯爵。
被告人から夫人の話を聞いたことは?ありません。
一度も?彼は夢の妨げになっている妻の話をひと言もしなかったんですか?それは一度ぐらいは話題に上ることも。
そんな時彼は奥さんに頭にきている様子でしたか?特に離婚を取り消された頃は。
どうです?腹を立てていたのでは?そう思います。
被告人からロンドンの夫人に会いに行く許可を求められましたか?求められました。
(検察官)その時あなたは「カッとなるな」と彼に助言しましたか?していません。
それは本当ですか?それは…もしかしたら言ったかも。
(検察官)言ったんですよ。
被告人本人が取り調べの際にそう証言していますからね。
彼はその助言に従ったと言っている。
弁護側はなぜこの件に触れないんでしょう?分かりません。
なるほど。
あなたは彼のある発言を気にして「カッとなるな」と助言したのでは?アッ…覚えていません。
正確には。
おおよそで結構。
(裁判長)証人は速やかに質問に答えてください。
ああ…私は確か…「ロンドン行きは元奥さんの件ではないと言ってくれ」とあの時彼に言ったと思います。
彼は何と答えました?彼は…。
伯爵。
「できれば『元妻』ではなくて『亡き妻』がいいと」。
(どよめき)
(ヒューズ)こんなのひどすぎますよ。
人の言葉を曲げて…。
(イザベル)質問に答えただけよ。
あんな話聞くんじゃなかった。
そうね。
アンナがつらいんじゃ?どうか彼女に…。
アンナのために祈りましょう。
一緒に。
(マレー)クローリー夫人。
陪審員が戻った。
ああ。
評決に達しましたか?
(陪審員)はい裁判長。
(裁判長)被告人は起立。
(書記官)被告人は有罪か無罪か評決を。
有罪です。
(悲鳴)
(ざわめき)
(裁判長)ジョン・ベイツ。
あなたを故意による殺人の罪で有罪とする。
これよりあなたは処刑場へ行きその場にて絞首刑に処されることになる。
どうか神のご慈悲を。
駄目よ。
こんなの間違ってます。
何もかも全部間違ってる!
(アンナの泣き声)被告人は退廷。
ウッ。
アンナ…アンナ!
(泣き声)
(ロザムンド)ベイツをよくご存じ?
(バイオレット)いいえ。
あんまり。
そういえば一度ディナーの前にマシューの寝室を訪ねたときに会ったわ。
あらいやらしい。
フフッ。
私は何をしても許されるの。
これから新聞沙汰ね。
まだ騒がれていないのが不思議なくらいよ。
サー・リチャードのおかげかも。
そういえば不釣り合いな相手のことだけど…。
ヘップワース卿は違うわ。
決めつけないで。
だけど理想の相手とはほど遠いでしょう?彼からちゃんと話を聞いた?財産がないのは知ってるわ。
それどころか街角のバイオリン弾きになっていてもおかしくないわ。
彼に愛されてるの。
もう1人でいたくない。
それにお金ならあるわ。
彼の狙いは財産なのよ。
どんなに優しくてもお金目的なの。
まああなた次第だけど。
それで決めたの?まだよ。
使用人の舞踏会に呼ぼうと思ってるの。
こんなことがあったのにやるかしら?でもとりあえず呼ぶ。
ダンスはしないにしてもね。
(飲む音)
(イザベル)ありがとう。
もう結構よ。
座ってアンナ。
これで終わりだと思わないで。
あの場合死刑判決が読まれるのは単なる手順みたいなもので…。
手順?殺人罪の場合判事は死刑判決を言い渡すほかに選択肢はないんだよ。
でもこれから減刑になる要因はいくらでもある。
彼は無実なのに…。
(マレー)何とか終身刑になるよう働きかけよう。
終身刑!それなら再審を請求したり判例を覆す必要がないからだ。
それで時間を稼げば評決に異議を唱える準備が始められる。
分かった?分かりました。
まだ信じられない。
でも認めないと。
伯爵は内務大臣に手紙を書いてください。
(マレー)すぐにロンドンに行って私が直接渡します。
自由党員とは残念だ。
でもいい人よ。
(マレー)計画的な犯行という主張にも無理がある。
たとえベイツさんが奥さんの食べ物に毒を仕込んだとしてもそれが計画的でなかったことは強く反論できる。
計画も何も彼はやってないんです。
今ある証拠が状況証拠だと強調すれば他の事実が明るみに出るかも。
望みはありますか?かなり厳しいと言わざるを得ないが諦めないで。
カーライルと別れろ。
どうせ我が家はベイツの件もあってスキャンダルまみれだ。
結婚すればスキャンダルは出ない。
だが戦争と裁判を経験してシビルの結婚もあって変わったのだ。
娘を脅すような卑劣な男と結婚させたくない。
僕もメアリーも幸せになる資格はないんだ。
その若さで何をバカなことを。
カーライルとは結婚するな。
嵐に踏み出せと?電報が届きました。
よかった。
死刑じゃないぞ。
終身刑だが死刑を免れた。
2015/02/22(日) 23:00〜23:50
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー2 華麗なる英国貴族の館(9)「三人の証言」[二][字][デ]

20世紀初頭、貴族と使用人が繰り広げる愛憎劇を描いた大ヒット英国ドラマ、第2章。1920年を迎えベイツの裁判が始まり、ロバートたちが証言台に立つ。判決は…。

詳細情報
番組内容
1919年のクリスマス。ダウントン・アビーの人々は、クリスマスを祝いながらもベイツの裁判のことを心配していた。リチャードはメアリーたちが使用人を甘やかしていると文句ばかり。イーディスは思いを寄せるストラランが新年の狩猟に来ないと知ってがっかりする。一方、ロザムンドに招待されたヘップワース卿がやってくる。1920年。ベイツの裁判が始まり、オブライエン、ヒューズ、ロバートが証言台に立つ…。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,ダン・スティーヴンス…佐藤拓也ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】ブライアン・パーシバル
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜

ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
サンプリングレート : 48kHz

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