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【スポーツ】<首都スポ>早大・金沢拓真 ワセダ・ザ・ファースト取り戻す2015年3月4日 紙面から
第89回関東大学サッカーリーグ(4月開幕)に臨む1部有力校の新主将に、来る新シーズンの意気込みを聞く短期連載「将言」。その第2回は19年ぶりのリーグタイトル奪還を目指す早大のDF金沢拓真(3年・横浜Mユース)。創部90周年という節目の年だった昨季は周囲から優勝を義務づけられながらも4位に甘んじた。仕切り直しとなる2015年シーズンは攻撃力の強化を図り、「今年こそは」のミッション遂行に挑む。 (取材・構成、関孝伸) −伝統校なので、他大学の主将とは責任の重さが違う気がします 金沢「かつての黄金期を知る名だたるOBの方々から、今年こそは優勝してほしいと言われています。主将になれたことをすごく誇りに思っていますが、勝たなければいけないというプレッシャーを日々感じてもいるところです。結果を残すことに執着して、1年間やっていきます」 −関東大学リーグでは18年間優勝から遠ざかっています。25回の最多優勝回数を誇るだけに、「早稲田は勝って当たり前」という感覚を持つOBもいるかと思います 金沢「自分たちの中では今の状況は低迷期ととらえています。『勝って当たり前』という目で見られていることをあらためて自覚して、強かった時代に戻さなければなりません。『ワセダ・ザ・ファースト』というのが部のスローガンなのですが、人としての部分も含めて、一番じゃなければ意味がないという概念を持って日々取り組んでいます。二番だったら最下位でも一緒。この組織の中にいる以上は優勝しか許されません。それが使命になっています」 −勝つチームにするための取り組みをどのように考えていますか? 金沢「『学生主体』という方針を掲げているので、選手たちは監督やコーチングスタッフに依存することなく、ピッチ上で主体性を発揮できるようにならなければいけません」 −基本的な指示は監督などから受けますが、それを単に忠実にこなすだけでは不十分で、選手たちには臨機応変な対応が求められます 金沢「前線からハードワークをしてボールを奪って、そこからいかにして速く相手ゴールに迫るかといった部分をずっと追求してきているわけですが、そこに今年のチームの色を加えなければ上位チームには勝てません。去年のチームで言うと、速く相手ゴールに迫る意識が強すぎるあまりに、単純にロングボールを蹴ってしまうことが多いという課題が見えました。状況によっては、しっかりとボールをつないで組み立てていくこともできなければいけないと感じています」 −去年は、タテに急ぎすぎた結果、攻撃が単調になるシーンが確かに多く見受けられました 金沢「ボールを奪った瞬間に相手に隙があるのであれば、一本のタテパスで裏を狙うというやり方で、それは今年も変わりません。それ自体は間違っていませんが、去年はそういうコースを消されたときに手詰まりになることが多かったように思います。攻撃のバリエーションをもっと増やしていく必要があります」 −新チームが始動してからここまでの手応えをどのように感じていますか? 金沢「正直まだまだ全然ダメで、課題が多いと感じています。2月28日に(リーグ4連覇中である)専修と練習試合を行いましたが、0−5で負けました。今までの自分たちの力を発揮できず、新しいことにチャレンジすることもできずに終わって、前進どころか、後退しているとさえ感じました。現在地としてはリーグ優勝するには程遠いのですが、この挫折をひとつのきっかけとして、危機感をプラスに変えていこうと思います。リーグが開幕するまでの1カ月が勝負になります」 −最後にリーグ戦の展望と意気込みを聞かせてください 金沢「メンバーが最も充実しているのは明治だと思いますし、4連覇している専修もやっぱり強そうです。この『2強』を倒さないと優勝できないので、明治と専修に勝つことに執着心を持って戦います。4年間の集大成としてリーグ優勝で終えたいという強い気持ちが根底にありますし、多くの方々の支えや思いを背負ってもいるので、リーグ優勝という最大の目標を何としてでも達成します。リーグ優勝を意識して、そこだけのためにやって成長していけば、その過程の中で、それ以外のタイトルにも自然と近づくでしょう。リーグ優勝ができるチームになる自信は持っています」 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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