川崎中1殺害:愛称カミソンの死 同級生「ショック」

毎日新聞 2015年02月21日 22時01分(最終更新 02月22日 15時12分)

遺体が発見された多摩川河川敷=川崎市川崎区で2015年2月21日午後0時49分、本社ヘリから武市公孝撮影
遺体が発見された多摩川河川敷=川崎市川崎区で2015年2月21日午後0時49分、本社ヘリから武市公孝撮影

 遺体は近くの中学校の1年生だった。川崎市川崎区の多摩川河川敷で21日発覚した殺人死体遺棄事件。日本海に浮かぶ島根県の隠岐(おき)諸島からやってきた上村(うえむら)遼太さん(13)=同区大師河原2=は約1年半後、変わり果てた姿で見つかった。少年に何があったのか。周囲に悲しみが広がった。

 遺体が上村さんだと確認された21日、遺族は代理人の弁護士を通じて「息子がなぜこのような被害に遭ってしまったのか分かりません。突然起きたことを受け止めることができず、取材や報道に対応できる状況にございません。一刻も早く真相が明らかになることを願っています」とのコメントを出した。

 上村さんの通っていた川崎市内の中学校では同日午後、校長が取材に応じ、「言葉が見つからない。明るく元気で人懐こく、友達が多かった」と沈痛な表情で語った。

 校長によると、上村さんは昨年4月の入学直後は遅刻もなくバスケットボール部に所属していた。しかし、夏休みごろから部活に顔を出さなくなり、1月からは1日も登校しなくなったという。心配した担任が数度自宅を訪問したが、外出していて会えないことが多く、今月16日に担任が電話した際には、落ち込んだり悩んだりしている様子はなかったという。

 関係者によると、上村さんは小学6年生だった2013年9月、隠岐諸島の西ノ島の小学校から川崎市内に転校してきた。卒業文集では、島根時代の思い出として「川崎の海よりすき通った青色」の海を挙げ、給食に出された島名産のイカ焼きについて「今でも食べたくなることがあります」と書いた。中学校での生活については「バスケ部に入り、エースになれるようがんばりたい」「国語や算数をがんばって、計算や漢字をできるようになりたい」と期待していた。

 中学校で上村さんと同じクラスの女子生徒(13)によれば、クラスになじめていない様子はなく「休み時間に友達とよく廊下で遊んでいた。とてもショック」と声を詰まらせた。上級生からも可愛がられ「カミソン」の愛称で呼ばれていたという。同じアパートに住む40代の女性も「あいさつをきちんと返してくれる素直で明るい子だった」と話した。

 一方で、同級生らによれば、昨年秋ごろから同じ中学や近隣中学の上級生グループと一緒にいる姿がたびたび目撃され、昨年10月ごろには左目周辺に殴られたようなあざができていたのを見たことがあるという。

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