ニュース 2015.03.04. 13:10

20年ぶりの珍記録なるか…開幕メジャー目指す“両投げ”投手がアピール

2013年の第3回WBCではイタリア代表として活躍したベンディット[Getty Images]
 スイッチヒッターならぬスイッチピッチャー?海の向こうアメリカで、世にも珍しい“両投げ”投手がメジャー昇格を目指して戦っている。

 “両投げ”投手として話題を集めるアスレチックスのパット・ベンディットは現地時間3日、日本のオープン戦にあたるカクタス・リーグのジャイアンツ戦に登板。まずは4番のジャスティン・マックスウェルを右で遊ゴロに打ち取ると、続くブランドン・ベルトは左で見逃し三振で斬って取り、見事に打者2人を封じた。

 ベンディットは、今オフにアスレチックスとマイナー契約を結んだ29歳の投手。生まれはアメリカだがイタリア系4世であり、2013年の第3回WBCではイタリア代表として4試合に登板している。

 キャンプでは、同投手が持つ6本指の特製グラブにチームメートなどから注目が集まっており、メルビン監督も「どちらの腕からも有効的な投球ができる。数字を見ても両方でいい成績を収めている」と期待を寄せる。

 ベンディットは08年のドラフト20巡目(全体620位)でヤンキースに入団。昨年まではヤンキースのマイナーでプレーし、一度もメジャーに昇格することはできなかったが、マイナーでの7年間通算で242試合に登板。17勝22敗52セーブ、防御率2.46の成績を残した。

 昨シーズンも3Aで26試合に投げ、左右別の被打率は対右・対左ともに.250とどちらで投げても結果を残していることが分かる。もし、メジャーでの登板が実現すれば、95年9月28日のレッズ戦で当時エクスポズのグレッグ・ハリスが記録して以来、近代野球では2人目の両投げ投手となる。

 ベンディットが一躍注目を浴びたのが、08年のマイナーリーグデビュー戦。その試合でベンディットはスイッチヒッターのエンリケスと対戦し、“スイッチピッチャー対スイッチヒッター”という非常に珍しい対決が実現した。

 まずは左で準備をしていたベンディットに対し、エンリケスが右打席に入ったため右にスイッチ。それを見たエンリケスが今度は左打席にという状況が続き、投球ができない事態に。審判が協議の上、まず打者に打席を選択するよう指示し、最初に対峙してから5分ほど要してようやく1球目が投じられた。ちなみに、結果は空振り三振でベンディットが勝利。観客も大いに盛り上がった。

 この一件を受け「投手が先にどちらで投げるかを示さなければいけない」というルールが定められ、今では「パット・ベンディット・ルール」とも呼ばれている。

 20年ぶりのスイッチピッチャー誕生なるか…。まずは開幕メジャー枠入りへ、ベンディットの奮闘に期待したい。

◆ パット・ベンディット
投手 左投両打 29歳
マイナー通算[7年]:242試 17勝22敗52セーブ 振431 防2.46

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