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【サッカー】

U−22代表23人を発表 久保、南野の欧州組も招集

2015年3月4日 紙面から

 日本サッカー協会は3日、2016年リオデジャネイロ五輪のアジア1次予選を兼ねたU−23アジア選手権予選(3月27日開幕・マレーシア)に出場するU−22(22歳以下)日本代表メンバーを発表し、FW久保裕也(21)=ヤングボーイズ、FW南野拓実(20)=ザルツブルク=の海外組2人を含む23人が選出された。ただ、エース格の海外組2人は所属クラブの事情で2試合限定出場の条件付き招集となった。

 U−22代表は11日にU−22ミャンマー代表と壮行試合(フクアリ)を行い、16日にマレーシア入りする。

 手倉森誠監督(47)がリオ五輪に向けた初陣に向け、条件付きながら海外組2人を招集したのには狙いがある。

 久保も南野も1次予選直後に所属クラブでの公式戦が控え、久保は同予選3試合中2試合、南野は2戦目のベトナム戦までの限定出場となるが「国内組に2人を組み合わせることで世界への意識を(U−22代表)全員に広めたい」と同監督。2人が入ることによる周囲への波及効果に期待した。

 久保はザッケローニ元監督体制下の2012年にA代表にも選出された期待のストライカーで、13年に京都からスイス1部のヤングボーイズに移籍。今季は出場17試合で4得点、欧州リーグでも2得点を挙げている。一方、南野は今冬にC大阪からオーストリアの強豪ザルツブルクに移籍。鋭いドリブル突破を武器に、14年ブラジルW杯で予備登録メンバーに名を連ねた逸材。限定出場でも、得点力アップには欠かせない存在だ。

 1次予選で対戦するのはマカオ、ベトナム、マレーシアの3カ国。手倉森監督は「予想される相手の戦い方は守ってカウンター。ただ、引かれた相手でも破って点を取れるサッカーを披露して予選を突破したい」と語った。1月のアジア・カップでA代表は決定力不足を露呈。指揮官も「われわれも重々承知」と言いつつも、欧州で活躍する強力アタッカー2枚を得たことで、来年1月の五輪最終予選を兼ねたアジアU−23選手権(カタール)進出に自信ものぞかせた。

 手倉森監督は会見冒頭に「A代表の監督人事が気になる中、U−22のメンバー発表にお集まりいただきありがとうございます」と自虐的ジョークを披露しつつ、「これからの日本サッカーの挽回、反撃に向かってやっていきたい」と所信表明した。

 A代表はブラジルW杯、アジア杯で思うような結果を残せず、ユース世代はU−20、U−17W杯出場権も逃した。そして、八百長疑惑によるアギーレ監督の解任劇。暗い話題が続くが、U−22代表がマレーシアから吉報を届けることで、日本サッカーのアジアでの巻き返しに先鞭(せんべん)をつけるつもりだ。 (占部哲也)

 

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