遅刻した社員にスタンガン 社長を逮捕
2015年3月4日15時15分 スポーツ報知
遅刻した社員にスタンガンを押しつけるなどして負傷させたとして、警視庁池袋署は4日までに、傷害と逮捕監禁の疑いで、東京都目黒区青葉台の不動産コンサルティング会社社長、芹ケ野雄史容疑者(29)を逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は2月6日午前、豊島区東池袋1丁目の会社内で、社員の男性(28)が予定より約1時間半遅れて出勤したことに腹を立て、首にスタンガンを押しるなどの暴行を加え、肋骨(ろっこつ)損傷などの全治3週間のけがを負わせた疑い。
池袋署によると芹ケ野容疑者は前日、男性に対して「仕事を頼みたいから必ず10時までに来るように」と伝えていたが、男性は前日に飲み過ぎて寝過ごしてしまい、11時半ごろ、会社に現れたという。芹ケ野容疑者は「ヤキだからな」と男性に正座を命じ「部屋が血で汚れるからこれを着ろ」とフード付きのパーカーやポリ袋をかぶせてから暴行を開始。スタンガンを首に押し当て、ベルトでむち打ち、さらに肋骨を直径約50センチのマグライトで殴りつけたという。
取り調べに対し、芹ケ野容疑者は男性が何度も遅刻を繰り返していたと説明し「ヘラヘラしていたので頭に血が上った。厳しく指導しなければならないと思った」と供述している。男性は殴られた後も、夕方まで仕事をしてから警察署に相談。医師の診断書をとって2月22日に被害届を出していた。会社は2人で運営し、仕事はほとんど男性に任せていたという。