セペダ「力負けしない」大谷から先制二塁打で4番アピール!
2015年3月4日6時0分 スポーツ報知
◆オープン戦 日本ハム4─5巨人(3日・札幌ドーム)
主砲のバットが火を噴いた。初回1死一、二塁、2ボール1ストライクからの4球目。セペダは大谷の外角高め直球にバットを出した。打球は左翼線ギリギリで弾んだ。先制二塁打。「大谷投手は、いつもすごい直球を投げるので、力負けしないように臨んだ。うまく対応できた」。原監督が2日に「絶不調」と評した打線は、今季初めてオープン戦で4番に座った大砲の一打で波に乗った。
不退転の決意で挑む来日2年目。本来のプレーを見せようと、体調管理にも万全を期している。2月の沖縄キャンプ。休養日前日の22日に球団関係者と那覇市内のしゃぶしゃぶ店に出掛けた時のことだ。海鮮系のスープにつけて豚しゃぶを堪能し、店を出ると向かった先は「ドン・キホーテ」。消化にいいとされる牛乳を購入してから、宿舎へ引き揚げた。
今年から球場に姿を現すと、スタッフやナインに「オハヨウ」とあいさつ。囲み取材の後には「アリガトウ」と報道陣に頭を下げる。最近では「ラッスンゴレライ」のリズムネタで大ブレイク中の若手コンビ「8・6秒バズーカー」のフレーズである「チョットマテ、チョットマテ」を披露する。キューバでは「至宝」だが、すっかり日本に溶け込んでいる。
シーズン途中の5月に入団した昨季は、打率1割9分4厘、6本塁打、18打点。今季は2月のカリブ海諸国NO1を決める「カリビアン・シリーズ」でMVPに輝いた。4番については「全く関係ないよ」と冷静にかわしたが、開幕まで続く阿部や大田らとの4番争いで、まずは強烈なインパクトを残した。(中村 晃大)