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【劇場型半島】
「おい、あのパネリストをやめさせろ」記者を恫喝する人物が首相になる韓国 朴政権に「報道軽視」許す韓国マスコミの風土
「上層部と俺は、話には出さないが、皆、関係がある。『李局長、あいつはダメだ。やるの、やらないの?』」との報道機関幹部とのやり取りも“再現”してみせ、自分はメディアの局長や部長らにも顔が利き、記者らの“生殺与奪”権を握っていることをちらつかせた。
李氏は「そいつは、自分が切られることも知らない。どうして切られるかも分からない」と続けた。その上で、自分に「傷」があっても記事にせず、協力するよう求めた。
李氏をめぐっては、自身と息子の兵役忌避疑惑や不適切な不動産投機、博士論文盗作疑惑など、次から次に疑惑が浮上し、首相任命案が国会を通るか、崖っぷちに立たされていた。
そんな中、若い記者相手に、これ以上、自分に不利な報道をすれば、「記者生命が終わる」と恫喝(どうかつ)したに等しかった。
長年、記者をしていると、取材相手から「あなたの社の上層部の誰それと知り合いだ」と告げられることがあるが、李氏ほどのあからさまな“脅し”は、日ごろからメディアをばかにしている態度の表れとしか言いようがない。
「なぜ日本にできて、韓国にできない」
「友人に大学をつくったやつもいるから、(メディア関係者を)教授にも総長にもしてやった」との李氏の発言を録音した内容もその後、野党議員が公開した。
批判は報道機関にも飛び火した。一連の録音データについて、韓国日報の記者が自社の報道に用いることなく、野党議員に手渡していたことが発覚したのだ。最初にKBSが報じた録音データも野党議員から提供されたものだった。