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井岡“ダース・ベイダー”マスク導入 王者に「引導渡す」

WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦  フアンカルロス・レベコVS井岡一翔 (4月22日  大阪・ボディメーカーコロシアム)

高地トレ効果があるマスクでトレーニングする井岡
高地トレ効果があるマスクでトレーニングする井岡
Photo By スポニチ

 スタミナ強化で3階級制覇や!3階級制覇に再挑戦する井岡一翔(25=井岡)が3日、和歌山・白浜で2泊3日のキャンプを開始した。小柄ながら機敏に動き回る王者フアンカルロス・レベコ(31=アルゼンチン)への対策で、下半身とスタミナ強化が主な目的。平地でも高地トレの効果が得られる“ダース・ベイダー”マスクを本格導入した。足でも王者を圧倒する構えだ。

 20キロの砂浜ランニングをこなした一翔がおもむろにトレーニングマスクを装着。柔らかい砂に足を取られながらも全力ダッシュを繰り返した。この器具は空気の流入量を制限して低酸素状態をつくり、平地にいながら高地トレのような効果を得られる。UFCなど総合格闘技の選手が練習で使用しているという。

 一翔も昨年大みそかのノンタイトル戦からサンドバッグやミット打ちなどジムワークで試した。今回は1メートル57と小柄ながら足を使う王者への対策として、徹底的な下半身強化が必要と判断。キャンプから秘密兵器の本格導入に踏み切った。「すごく苦しい。(通常の)半分も吸えるかどうかぐらい」。肩で息をつき、周囲には「コ〜、ホ〜」という独特の呼吸音が響く。口の部分が前に突き出た形状もあり、練習仲間から“ダース・ベイダーみたい”とツッコミを入れられた。

 合宿前から積極的に出稽古をこなし、異例の態勢で準備を進めた。過去最高の仕上がりに持っていける手応えをつかみ、王者レベコに対し、珍しく痛烈な言葉を吐いた。

 「チャンピオンになって長いし“お疲れさまでした”という感じで引導を渡したい」

 “ベイダー”一翔は全宇宙の支配に興味はないものの、3階級制覇の野望を実現するために全力を尽くす。

 ▽トレーニングマスク 着用することで空気の流入量を制限し、高地トレと同じような低酸素状態をつくり出す。低酸素状態での運動を繰り返せば血中のヘモグロビン量が増え、パフォーマンス向上につながる。価格は1万円程度から。

[ 2015年3月4日 05:30 ]

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