サリン事件後「死にたい」 裁判で明かされた高橋克也被告の後悔
2015年03月04日 11時00分
オウム真理教元信者の高橋克也被告(56)の裁判員裁判が2日、東京地裁で開かれ、地下鉄サリン事件で被告と同じ送迎役を務め無期懲役が確定している杉本繁郎受刑者(55)、VX事件などに関与し懲役20年で服役中の山形明受刑者(49)が証言台に立った。
犯行後、東京・渋谷のアジトに戻ってきた高橋被告の様子を山形受刑者は「顔面蒼白で声をかけられないほど落ち込んでいた」と振り返った。
また潜伏生活の際、地下鉄サリン事件について話題にすると「その話は聞かないでほしい。あんなことになると思わなかった。尊師(麻原彰晃死刑囚)が死んでいいと言ったら、もう死にたいよ」ともこぼしていたという。
その後、山形受刑者は潜伏先のウイークリーマンションに被告を置いて1人で抜け出した。
「教団が爆弾逃走を計画していて、高橋さんに時限爆弾のタイマーを作らせていた。私自身も地下鉄サリン事件はショックで、もうこれ以上テロにかかわることは考えられなかった。麻原への信仰心は、全くなかった。高橋さんに声をかけたかったが、言えば止められる気がして黙って出るしかなかった。申し訳なかった」と語った。
高橋被告は地下鉄事件で散布役の元幹部を駅まで送迎した運転役だったとされ「まかれたのはサリンと知らなかった」と無罪を主張している。高橋被告は硬い表情を変えることはなかったが、山形受刑者が退廷する際は会釈した。
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