イラクでは、イラク軍、警察、シーア派民兵、スンニ派部族兵が、サラハッディーン県のティクリート奪還作戦を始めていますが（兵力3万と言う大規模なものの由にて、モースル奪還作戦のリハーサルにもあたる重要な作戦の由）、今のところ明確な戦況は不明ですが、al jazeera net とal arabiya net のきじ（かなりニュアンスが異なる）を合わせてみると、激しい戦闘が続いていて、政府運が我が方々で前進しているが、ＩＳの抵抗も頑強で、かなり苦戦しているというところのようです。
なお、前にかいた通り、航空援護はイラク空軍が行い、有志連合は参加していない（他のイラク、シリア拠点を攻撃しているが、ＩＳに対する大きな牽制にはなっていると思う）
また、イラン通信によれば、イランのコドス部隊のスレイマニア司令官が顧問の資格で参加している由だが、これにアラウィ（イラク戦争後最初の首相だったと思う）が反対する等、イランとの関係、シーア派――スンニ派の関係は依然複雑なものがあるようです
いずれにしても、この作戦の帰趨が今後のイラクにおける対ＩＳ戦争を大きく左右することは間違いないだろうと思います。
双方の記事の要点のみ

・イラク軍はティクリートの中心部に向けて進撃中で、激し戦等が続いているが、ＩＳは後退しつつある。
又イラク軍は、サラハッディーン・ディヤーリ・キルクーク3県の結節点にあり、ＩＳの攻撃の拠点となっていたhamrin地域を占拠した。同地域占拠後、イラク軍は市の中心に近付きつつある。
イラク軍は複数方面からＩＳに対する包囲網を狭めつつある
イラク軍等はまた、ＩＳが爆発物製造、自爆車の製造等の工場としていた中心地の工場地帯に対する砲撃に成功した。
hamrin 等の占拠は、作戦の第1段階で、作戦は第2段階に入った由。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2015/03/03/العراق-الجيش-يحرم-داعش-من-حِمرين-نقطة-شن-هجماته.html
・ティクリート奪還作戦は、ＩＳの猛烈な抵抗でイラク軍等は苦戦しつつも、ＩＳに対する包囲を狭めつつある。
イラク軍兵士7名がhamrinの戦いで死亡した。
イラク軍はまた市の近くの村落2を開放し、ＩＳ13名を殺害した。
ティクリート市内では、政府軍はＩＳの激しい抵抗にあっており、方々の地区に対して砲撃、ミサイル攻撃が行われている。
イラク空軍が空中支援を行っている
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2015/3/3/قتلى-للجيش-العراقي-وصعوبات-بتقدمه-في-تكريت