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胆江日日新聞
pickup : 水商生 商品化へ奮闘 無添加菜種油「菜の幸」発売 地域活性化の願い込め JAふるさとと共同で限定500本生産(6次産業化推進)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2015-03-03 09:38:08 (101 ヒット)

 県立水沢商業高校の商業研究選抜メンバーの生徒6人と、JA岩手ふるさとが共同で商品化した菜種油「菜(な)の幸(さち)」の販売が2日、水沢区真城の産直来夢くんなどで始まった。地元で栽培された菜種の刈り取りから搾油、ラベルデザイン、商品名、価格設定まで商品化に至る全工程に生徒が携わった品で、「地域活性化につながれば」との願いが込められている。

 同JAは、13(平成25)年に重点作物の候補として菜種の試験栽培を開始。秋まきで、昨夏に初めて収穫を迎えた。6次産業化推進の一環で実施した菜種油の商品化は、同JAが生徒に作業指導しながら進められた。
 生徒たちは夏空の下で手刈りしたほか、天日乾燥させた菜種の焙煎や搾油作業にも取り組んだ。並行して進めたラベル製作では、水沢商が開設する「ござえんちゃハウス」のイメージキャラクター「ござえちゃん」と、来夢くんのキャラクターを図柄に採用。商品名に外国語を採用することも検討したが、「お年寄りの方々がラベルを見て、すぐに何の商品か分かるように」と「菜の幸」と名付けた。原価計算も行い、価格設定に反映されている。
 3年の杉野樹果さん(18)は「容器に残らないぐらい油はさらさらしていて、奇麗な色に仕上がった。農作業は大変だったが、商品化を含めて体験できて良かった」と話す。
 同JA六次産業化推進室の藤井光浩室次長補佐は「容器選定を含めてデザイン性も良く、価値ある商品を作ってもらうことができた。今回の経験を通じて6次産業化に関心を持つ高校生たちが出てくれれば」と願う。
 完成した菜種油は黄金色。無添加で、1本180グラム入り500円(税込み)。500本の限定生産で、来夢くんのほか、米工房=水沢区花園町、産直センター菜旬館=前沢区駅東、インターネットショップ「産地直送奥州うまいもん屋」などで取り扱っている。
 問い合わせは同推進室(電話41・5215)へ。
写真=水沢商業高校生徒とJA岩手ふるさとが共同で商品化した菜種油「菜の幸」


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