バルセロナテストでクラッシュを喫して療養中のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は医師の助言にしたがって開幕戦オーストラリアに参戦しないことになったとチームが明かした。
アロンソは第2回プレシーズンテスト中に衝撃で意識を失っており、医師の忠告によって同じくバルセロナで行われた4日間の最終テストを欠席していた。マクラーレンは先週、アロンソにはレースの許可がまだ出ていないものの、いずれそうなるとの自信を示していた。
3日(火)にマクラーレンが明かした内容によれば、検査では"けがの所見はまったく認められなかった"ものの、医師らはセカンド・インパクト・シンドロームの可能性を最小限にすべく、2015年の初戦を欠席するようアロンソに推奨した。医師が"一連の徹底したテスト"を実施した結果、アロンソが神経学上および心臓に関連する部分でまったくの健康体であることが分かったとチームの声明にはある。
「フェルナンドのドクターは2月22日にシルクイート・デ・バルセロナ・カタルーニャでのテスト中に起こったアクシデントで彼が激しい振動にさらされたことを受け、しばらくの期間は前回とあまりにも近い間に別の振動を受ける環境的なリスク要因をできるだけ制限し、セカンド・インパクト・シンドロームの可能性を最小限にするよう努めるべきだと推奨した。これはアスリートが振動を受けた際に取られる通常の医療的処置だ」
「彼の医師は具体的に、このような環境リスク要因を制限するため、まもなく3月13日、14日、15日に開催されるオーストラリアGPで競争すべきではないとアドバイスした」
昨年12月にアロンソにシートを追われる形でリザーブドライバーに就任したケビン・マグヌッセンが開幕戦で代役を務める。マクラーレンは医師らが第2戦マレーシアGPでマシンに戻りたいというアロンソの意向を支持していると述べた。