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最終更新:2015年3月4日(水) 12時6分

「ズンズン運動」で乳児死亡させた疑い、NPO理事長逮捕

「ズンズン運動」で乳児死亡させた疑い、NPO理事長逮捕

 「ズンズン運動」と称して、生後4か月の男の子の体を強く揺さぶるなどして死亡させた疑いで、警察は、新潟県のNPO法人の理事長を逮捕しました。

 業務上過失致死の疑いで逮捕されたのは、新潟県上越市のNPO法人「キッズスタディオン」の理事長、姫川尚美容疑者(57)です。

 警察によりますと、姫川容疑者は去年6月、大阪市内で行ったセミナーで神戸市の生後4か月の男の子の体を強く揺さぶったり、首を無理やり曲げるなどして、窒息状態に陥らせ、死亡させた疑いが持たれています。

 「ズンズンズンズン」(姫川尚美容疑者)

 姫川容疑者が行っていた「ズンズン運動」と称する施術。赤ちゃんの体を揺さぶることでアトピー性皮膚炎やダウン症に効果があるとうたっていました。

 「ズンズンという揺らぎと共に、このだっこをすると、宇宙につつまれた私たちの体の成長を感じて生きていける」(姫川尚美容疑者)

 逮捕前のJNNの取材に対し、姫川容疑者は、およそ15年前から6000人以上を施術したと説明。男の子の死亡については、施術が原因で死亡したわけではないと話していました。

 「『ズンズン運動』といって体を揺する運動を中心にしていましたから『窒息の疑いがある』と言われましたので、(その可能性は)ないと断言したい」(取材に応じる姫川容疑者)

 姫川容疑者をめぐっては、過去にも施術を受けた別の幼児が死亡する事故が起きていて、警察は、施術と死亡との因果関係について捜査を進めています。(04日11:32)

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