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最終更新:2015年3月3日(火) 18時6分

腹腔鏡手術8人死亡“全てに過失” 群馬大学病院が最終報告書

 群馬大学病院で腹腔鏡を使った手術を受けた8人の患者が死亡した問題で、病院が全ての事例で過失があったとする最終報告書を公表しました。

 この問題は、群馬大学病院で2011年から2014年にかけて腹腔鏡という体の内部を観察するカメラを使う肝臓の手術を受けた8人の患者が手術後に死亡したものです。いずれも、執刀したのは第二外科の同じ医師でした。

 病院は去年7月に調査委員会を設置して検証を行っていましたが、3日、最終報告書を公表し、全ての事例で病院に過失があったことを認めました。

 「ご迷惑をかけたこと、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」(群馬大学病院の会見)

 病院は、手術前の患者側への説明や患者への腹腔鏡手術が適切であったかの評価が不十分であったほか、手術後の会議で実質的な検証が行われなかったとしています。

 また、病院は肝臓の開腹手術後に死亡した患者が手術前に主治医から説明されたがんではなかったにもかかわらず、主治医はすぐに遺族に説明せず、生命保険の診断書にがんと嘘の記載をしていたことも明らかにしました。(03日16:39)

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