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【劇場型半島】
「おい、あのパネリストをやめさせろ」記者を恫喝する人物が首相になる韓国 朴政権に「報道軽視」許す韓国マスコミの風土
番記者との昼食会で、報道機関上層部に顔が利くことをちらつかせ、疑惑報道をやめさせようとした人物が韓国首相に就任した。昼食会の録音を報道に用いず、野党に提供したマスコミも非難を浴びた。朴槿恵(パク・クネ)政権は名誉毀損(きそん)などで次々、メディアを訴え、大統領の国内記者会見は年頭の1回きり。韓国マスコミは「報道の自由」をないがしろにする政権と対峙(たいじ)する気概はあるのか。覚悟が問われている。(桜井紀雄)
「電話1本、出演者降板」を誇示
韓国新首相に就任した与党セヌリ党の李完九(イ・ワング)前院内代表が首相候補に指名された後の1月27日、自身の事務所前に集まっていた若い番記者らに昼食会を持ちかけた。
テレビ局KBSが2月6日に報じたこの際の録音内容によると、この場で耳を疑う李氏の発言が飛び出した。
「『オイ、まずあのパネリストをやめさせろ。この野郎、早く。時間がない』と言うと、『いま、メモを入れて外させた』と。俺が見たら(パネリスト)が外れていた」
テレビ局幹部に電話1本かけるだけで、出演者を降板させる力があることを、番記者らに誇示したのだ。