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 米マイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏が3日(日本時間)、太平洋戦争中に撃沈された戦艦武蔵をフィリピン中部シブヤン海の海底で発見したと、自身の投稿サイト・ツイッターで明らかにした。海中で撮影された艦首とバルブの2枚の写真も掲載した。

 アレン氏は資産家で海洋探査などにも出資する。ツイッターへの投稿によると、船体は潜水調査によって水深約1千メートルで見つかった。写真の一つには武蔵の艦首とみられる部分が写っている。もう1枚にはバルブのハンドルが写され、「主弁取手」「開」と読み取れる漢字が刻印されている。艦首の写真には3月2日撮影との表示もある。船体には水あかなどが付着している模様だが、原形をとどめている。アレン氏は艦上のほかの部分の動画もまもなく入手するとしている。

 武蔵は第2次世界大戦中の1942年8月に、旧日本軍の大和型戦艦の2番艦として就役。全長263メートル、排水量6万5千トン。44年10月24日、レイテ沖海戦にからみ、シブヤン海で米軍機の集中攻撃を受けて沈没した。(マニラ=佐々木学)