ギリシャは６月に救済策の第３弾が必要にも－欧州副委員長

2015/03/03 04:25 JST

　　（ブルームバーグ）：欧州連合（ＥＵ）の行政執行機関、欧州委員会のドムブロフスキス副委員長はギリシャについて、現行の救済プログラムが６月に期限を迎えた後、救済策の第３弾が必要になる可能性があるとの認識を示した。市場がユーロ圏の信用枠をもってしても、市場は依然としてギリシャ融資に対する準備ができていない可能性があるためと説明した。

ギリシャのチプラス首相は２月27日、新たな救済措置は必要ないと発言。ユーロ圏および国際通貨基金（ＩＭＦ）はギリシャ向けに総額2400億ユーロ（約32兆円）の救済策実施を表明しているが、ギリシャが残りの資金を受け取るためには、債権者側の条件を満たす必要がある。

ドムブロフスキス副委員長は２日、ラトビアの首都リガでのインタビューで、ギリシャ政府は今後数週間以内に条件を満たす必要があるとし、その後、市場の状況がどう影響するかを見極めることになると語った。

ドムブロフスキス副委員長は「ギリシャは現行プログラムが期限を迎えた後に追加措置が必要になる可能性がある」と指摘。チプラス首相はサマラス前首相とは異なる条件を抱えており、選択肢の幅は同じではない可能性があると加えた。

副委員長は「前政権とは、予防措置や改善された条件での信用枠利用という助けを借りながら、ギリシャがどのようにして市場での資金調達に復帰するかについて協議していた」とした上で、「しかしながら、このところの金融面での不安定さを踏まえると、現在このシナリオは実現の可能性が低下しているようだ」と述べた。

原題：Greece May Need Third Rescue in June If Market Closed, EU Says（抜粋）

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更新日時: 2015/03/03 04:25 JST