銅の供給過剰が減少か-銅山の減産と中国政府の買い入れで
2015/03/03 09:54 JST
(ブルームバーグ):オーストラリアやザンビアなどの銅山の状況が銅生産見通しを混乱させている。銅価格が下落しているほか銅山の生産に支障が出ているケースも見られ、世界の供給過剰が解消される可能性があるためだ。
オーストラリア・英系BHPビリトンや英・オーストラリア系リオ・ティント・グループ などの鉱山会社は事故や機器の故障を報告。鉱山各社は今年の支出削減を発表しており、豪マッコーリー・グループは削減額が総額200億ドル(約2兆4000億円)に上ると推計している。ブルームバーグがアナリストを対象に実施した調査によれば、世界最大の銅消費国である中国で政府による在庫積み増しによって供給過剰分が吸収される一方、予想外の減産により鉱山生産が減少する可能性がある。
銅価格が5年ぶりの安値近辺で推移する中、米JPモルガン・チェースなどの銀行は生産見通しを修正。中国国家物資備蓄局は金属の買い入れを昨年よりも減らす可能性があるものの、同国は依然として世界で生産される銅のほぼ半分を消費しており、それほど大量に輸入しなくても過剰分を吸収すると予想されている。
原題:Copper Glut Fading on Mining Cutbacks as China Buys: Commodities(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Agnieszka de Sousa atroszkiewic@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Lynn Thomasson lthomasson@bloomberg.net Steve Stroth
更新日時: 2015/03/03 09:54 JSTニュース一覧
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