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南極でしらせ乗員急死

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南極でしらせ乗員急死

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南極大陸の野外観測拠点に着陸したヘリコプターから観測物資などをおろす「しらせ」乗員や観測隊員。海上自衛官であるしらせ乗員が観測隊の支援で大陸に出向くことは珍しくない=平成23年2月3日、昭和基地の東約20キロの南極大陸(芹沢伸生撮影) 南極大陸の野外観測拠点に着陸したヘリコプターから観測物資などをおろす「しらせ」乗員や観測隊員。海上自衛官であるしらせ乗員が観測隊の支援で大陸に出向くことは珍しくない=平成23年2月3日、昭和基地の東約20キロの南極大陸(芹沢伸生撮影)
南極大陸に設置されている日本の野外観測拠点。=平成23年2月3日、昭和基地の東方の南極大陸(芹沢伸生撮影)
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南極大陸に設置されている日本の野外観測拠点。=平成23年2月3日、昭和基地の東方の南極大陸(芹沢伸生撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 防衛省統合幕僚監部に入った連絡によると、3日午後3時半(日本時間同日午後9時半)ごろ、南極大陸で第56次南極観測隊の野外観測を支援していた観測船「しらせ」(日高孝次艦長)乗員の男性士官(50歳代)が突然倒れ、搬送されたしらせ船内で死亡が確認された。昭和31年の第1次隊派遣以来、日本の観測隊関係者が南極大陸で亡くなったのは初めて。

 乗員が倒れたのは、昭和基地の東方約22キロにある南極大陸の観測拠点。乗員は観測機材などの搬入作業中に倒れて意識を失い、人工呼吸などの蘇生処置を施しながらヘリコプターでしらせに運ばれた。

 昨年秋、出港前の健康診断で異常はなく、船内でも特に問題はなかったといい、詳しい死因などを調べている。遺体の移送や観測計画の変更などは、今後、検討するという。しらせは昨年11月11日に東京・晴海を出港、現在は昭和基地沖におり、4月10日の晴海帰港を予定していた。

 

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