【おやこ新聞】まめちしき　「地熱発電」日本でも増える？

　Ｑ　そもそも、地熱（ちねつ）でどうやって発電（はつでん）するの？

　Ａ　マグマがある地下（ちか）深（ふか）くまで井戸（いど）を掘（ほ）り、そこで熱（ねっ）せられ、噴（ふ）き出（だ）してきた蒸気（じょうき）でタービンを回（まわ）して発電するんだよ。

　Ｑ　日本（にっぽん）には何カ所（なんかしょ）あるの？

　Ａ　１７カ所あり、合計出力（ごうけいしゅつりょく）は約（やく）５２万（まん）キロワットだよ。内国最大（こくないさいだい）は大分県（おおいたけん）にある八丁原（はっちょうばる）発電所で、出力１１万キロワット。東京都（とうきょうと）の八丈島（はちじょうじま）地熱発電所のように、離島（りとう）で活躍（かつやく）している例（れい）もあるんだ。

　Ｑ　地熱発電所の建設（けんせつ）は難（むずか）しいの？

　Ａ　場所（ばしょ）を探（さが）して、発電所が完成（かんせい）するまで１０年（ねん）以上（いじょう）かかるんだ。出力３万キロワットで約２６０億円（おくえん）もお金（かね）がかかるし、よい場所が国立公園（こくりつこうえん）にあり、建設が制限（せいげん）されるケースも少（すく）なくないよ。

　Ｑ　日本でも増（ふ）えるの？

　Ａ　政府（せいふ）は建設資金（しきん）の返済（へんさい）を保証（ほしょう）したり、建設手続（てつづ）きを進（すす）めやすくする工夫（くふう）をして、増やそうとしているよ。