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日本も見習うべきか 「資源小国」から「地熱大国」へ変貌したアイスランド いまや電力輸出も視野

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日本も見習うべきか 「資源小国」から「地熱大国」へ変貌したアイスランド いまや電力輸出も視野

スヴァルスエインギ地熱発電所で出た温水を活用した温泉施設「ブルーラグーン」 =首都レイキャビク南西(塩原永久撮影)

 同国はかつて、国内エネルギー需要の大半を、輸入した石油や石炭で賄っていた。だが、地熱の開発によってエネルギー供給構造は一変した。現在は国内で使う電力の約3割を地熱で、残りを水力発電で供給しているという。

 地熱の利用は発電にとどまらない。スヴァルスエインギ発電所では、発電後の温水を使った温泉施設「ブルーラグーン」に、欧州各地から観光客が訪れる。このほか魚の養殖や、温水成分を利用した化粧品販売など、地熱発電にからむ派生ビジネスも活発だ。

 電気料金は他の北欧諸国より安く抑えられており、調査機関IMDによる昨年の国別競争力ランキングで、同国は電力系統部門の首位となった。膨大な電力を使うアルミニウム精錬が主要産業のひとつだ。

 ◆英に海底ケーブル

 地熱で十分なエネルギーを確保したいま、政府や電力会社は海外に目を向けている。政府は地熱技術の海外展開に意欲的だ。20カ所で新たな発電所を計画中の国営電力会社ランズヴュルキュンも海底ケーブルを使い、英国に余剰電力を輸出する検討を進めている。同社幹部は「まだ研究段階」としながらも、「英国側と非公式な話し合いをしている」という。

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