福島第1原発:汚染水外洋流出 対策「すぐ必要と思わず」

毎日新聞 2015年03月03日 18時14分(最終更新 03月03日 19時15分)

インタビュー取材に答える東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏・最高責任者=福島市で
インタビュー取材に答える東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏・最高責任者=福島市で

 ◇廃炉カンパニー最高責任者・増田尚宏氏に聞く

 東京電力の廃炉・汚染水対策を統括する社内組織「福島第1廃炉推進カンパニー」の増田尚宏・最高責任者が1日、毎日新聞の単独インタビューに応じた。汚染された雨水が排水路を通じて外洋に流出した問題で、昨年末ごろ、汚染雨水が外洋に直接出ないように排水路の付け替えを検討するよう社内に指示したが、対策を取らなかったことを明らかにした。昨年4月以降、問題の排水路で放射能濃度の上昇を把握しながら公表しなかったことは既に判明しているが、流出防止策の必要性を認識しながら対応しなかったことになる。増田氏は「雨水だから仕方ないと思ったのがまずかった」と反省の弁を述べた。【聞き手・岡田英】

 −−汚染された雨水が排水路を通じ、外洋に流出した。

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