安倍首相:番組に注文「言論の自由」…批判へ反論
毎日新聞 2015年03月03日 21時10分(最終更新 03月03日 23時31分)
私が考えを述べるのは言論の自由だ−−。安倍晋三首相は3日の衆院予算委員会で、民放のテレビ番組に出演中、内容に注文をつけたことを批判され、語気を強めて反論した。
民主党の大串博志氏が問題にしたのは、首相が衆院解散を明言した昨年11月18日のTBSの生放送番組。首相は、景気について街頭の批判的コメントを多く取り上げたとして、「選んでますね」「これ、問題だ」などと番組で指摘した。自民党はその2日後、在京テレビ6局に選挙報道の公正中立を要請した。
大串氏が「個別の報道の取り上げ方についてその場でおかしいというのは問題だ」とただしたのに対し、首相は「いったい何人に聞いたのか。不偏不党な放送をしてもらいたいのは当然だ」と反論。「疑問を国民に投げかけた。それが正しいかどうかも含め選挙で審判を受けた」と主張した。大串氏は「報道への介入と言われても仕方のない発言だ」と追及したが、首相は「何の問題もない」と突っぱねた。【福岡静哉】