アベノミクスについては、金融緩和ばかりが議論の俎上に載り、財政出動の検証は、ほとんどなされていない。知られざる8兆円緊縮の2015年度、消費増税の2014年度はもとより、2013年度も前年度から1兆円しか増えていない。また、2012年度補正の実態がどうだったかは、2013/1/20で書いたところだ。予想外だったのは、滞っていた復興予算や、全国に配分したものの執行が進んで、2013年度のGDPを押し上げたことだ。そこまでは読めなかった。
こうして数字を確認すると、一般のイメージとは違って、アベノミクスは、財政出動を意図した経済運営になっていない。もっとも、2013年度については、いつもと異なり、財政を「抜かなかった」ことが大きな功績だったのかもしれないが。いずれにせよ、子供のサッカーのように、金融緩和というボールにばかり集まって、経済運営の全体を見ることが疎かになっているのは問題であろう。
今日の日経には、1月の税収が載っていたが、補正後の税収51.7兆円を、1.8兆円上回るペースである。当然、2015年度予算の税収のベースが上がるから、その分、緊縮は「8兆円」から拡大することになる。それだけ締めても、原油安があるから景気は大丈夫だろうが、本当は、このチャンスを成長加速に使って、デフレから脱却したいところだ。まあ、そういう勝負どころを訴えても、世間に通じないことは分かっているのだがね。
(今日の日経)
シャープが資本支援を要請。経常益最高の18兆円・法人企業統計。復興ずれ込み余る予算・検査院。1月の税収18.3%増。
こうして数字を確認すると、一般のイメージとは違って、アベノミクスは、財政出動を意図した経済運営になっていない。もっとも、2013年度については、いつもと異なり、財政を「抜かなかった」ことが大きな功績だったのかもしれないが。いずれにせよ、子供のサッカーのように、金融緩和というボールにばかり集まって、経済運営の全体を見ることが疎かになっているのは問題であろう。
今日の日経には、1月の税収が載っていたが、補正後の税収51.7兆円を、1.8兆円上回るペースである。当然、2015年度予算の税収のベースが上がるから、その分、緊縮は「8兆円」から拡大することになる。それだけ締めても、原油安があるから景気は大丈夫だろうが、本当は、このチャンスを成長加速に使って、デフレから脱却したいところだ。まあ、そういう勝負どころを訴えても、世間に通じないことは分かっているのだがね。
(今日の日経)
シャープが資本支援を要請。経常益最高の18兆円・法人企業統計。復興ずれ込み余る予算・検査院。1月の税収18.3%増。