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クマムシ「あったかいんだからぁ」人気で心配なコンビ愛の行方

日刊ゲンダイ 2月25日(水)9時26分配信

 お笑い芸人なのに音楽で大ブレーク中なのがクマムシだ。漫才の歌ネタ「あったかいんだからぁ♪」で、なんとCDデビュー。しかもその売れ行きがハンパじゃない。ミュージックビデオが公開されれば、1日で再生数100万回超えを達成。プロのミュージシャンの間でも大流行で、SKE48の松井珠理奈、セカオワのfukase、コブクロら、人気歌手がラジオやSNSで歌ったことで人気に拍車がかかった。

 今月4日にCDが発売されれば、並み居るミュージシャンを押しのけオリコンウイークリーランキングで2週連続トップ10入り。レコチョク週間シングルランキングでは2週連続の1位を獲得。ついには15日放送のNHKの音楽番組「MUSIC JAPAN」にまで出演してしまった。もはや、芸人なのかミュージシャンなのか立ち位置がわからないが、懐が“あったかい”のはたしかだろう。

 コンビ結成は2010年。つい半年前までは仕事は月に1回の事務所主催のお笑いライブだけといってもいい生活だった。歌担当のボケ・長谷川俊輔(29)は深夜のコンビニでバイトをしながらコントのネタ作り。ツッコミ担当の佐藤大樹(26)は社長令嬢の彼女の家賃40万円の部屋でヒモ生活を現在も継続中。

 コントでは芽が出ず、セットや衣装を作る資金も尽き、一時は解散の危機もあった時にミュージシャンに憧れていた長谷川が歌ネタ漫才を作ったところウケが良く、路線変更して「あったかいんだからぁ♪」が完成。顔と歌のギャップが面白いと評判になり始め、「アメトーーク!」出演で一気に火がついた。

「ネタ作りも曲作りも歌を歌うのも長谷川。佐藤は横に立っているだけ。でもコンビ愛は強く、印税は折半。稼ぎに差があってもギャラは折半という芸人コンビは他にもいるが、今後、長谷川がミュージシャンとして売れてしまったら、コンビが続くかどうかはわかりません」(芸能ライター)

 ネット上では「私生活でもコンビでもヒモ」と揶揄される佐藤は、「もっと稼いでヒモ生活から脱出して、彼女を養っていきたい。これぞ『ヒモノミクス』」などと言っているが、コンビ解散の危険大だ。

最終更新:2月25日(水)9時26分

日刊ゲンダイ

 

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