先日ご紹介した、Jリーグマスコット総選挙(関連記事)ですが、2月28日のゼロックス・スーパーカップにて全順位が確定しました。全40体のマスコットの頂点に立ったのは、サンフレッチェ広島の「サンチェ」!
クラブからは「ゆとりグマ」などと罵られ、体を張って整形までしたのに「そんなにかわいくなってない」などと、常にぞんざいな扱いを受けてきたサンチェですが、悲願の1位を獲得しました。広島にあるのはカープだけじゃないぞと言わんばかりに、ホワイトボードに「カープにまけない! Jリーグをもりあげるぞ!」と書き込んだサンチェ。自分のクラブをアピールしつつ、Jリーグの未来をも考える有能グマへと生まれ変わりました。
しかし、サンチェの選挙運動についてはさまざまな疑惑も噴出。某国会議員を彷彿(ほうふつ)とさせる「うちわ作戦」や、選挙管理委員会にワインを献上するなど露骨すぎる選挙活動を行い、挙句の果てには1万円札そっくりのチラシを配るなどワイロすれすれの行為も確認されています。今回は何故か不問に付されましたが……サンチェの辞書には「公職選挙法」の項目はあるのでしょうか?
2位に輝いたのはドーレくん(コンサドーレ札幌)。フクロウをモチーフにしたマスコットで、選手と一緒に温泉に浸かったり、スキー板を履いて颯爽(さっそう)と滑り始めるなど、なかなかアクティブ。毎年上位に食い込む人気マスコットですが、惜しくも1位を逃してしまいました。
また、マスコット界の穀潰し、もといスーパーニートとして名高いレディア(浦和レッズ)は、最下位だった前年度からなんと21位に急上昇。TV出演でも気だるさ全開で臨み、ブレない姿勢をアピール。しかし、一部のサポーターからは「レディアは最下位の方がいい」「つっこみづらい順位」「ニートのアイデンティティが失われてしまった」と心配されているもよう。
残念ながら最下位になってしまったのはミナモ(FC岐阜)。クラブ公式のマスコットではなく岐阜県からFC岐阜に期限付き移籍している「レンタルマスコット」なのですが、実はJリーグ非公認のマスコット。早く公認してあげて!!
Jリーグは3月7日に開幕します。ピッチの上で躍動する選手だけでなく、クラブを支えるマスコットの活躍にも期待しましょう!
(珠里 友)
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