ニュース詳細
米歴史学者 教科書訂正要請は国家圧力と反対3月3日 7時14分
日本政府が、いわゆる従軍慰安婦の問題などを巡って、アメリカの出版社が発行する世界史の教科書に重大な事実誤認が確認されたとして訂正を求めたことについて、アメリカの歴史学者20人は「国家による圧力に反対する」という声明を発表しました。
政府は、いわゆる従軍慰安婦の問題などを巡って、アメリカの出版社マグロウヒルが発行する公立高校などの世界史の教科書に重大な事実誤認が確認されたとして、去年、在外公館を通じて訂正を申し入れました。
これについて、日本や韓国の現代史を研究しているコネティカット大学のダデン教授ら、アメリカの歴史学者20人は2日、連名で歴史協会の会報に声明を掲載しました。声明は「教科書の記述を抑圧しようとする日本政府の試みに失望を表明する。国家や特定の勢力が、出版社や歴史学者に圧力をかけることに反対する」として、日本政府の対応を批判しています。そのうえで、「われわれは事実を明らかにするために取り組んできた日本などの多くの歴史学者とともに立ち上がる」としています。
今回の声明に先立ち、日本の佐々江駐米大使は「政府による干渉ではなく、事実関係についての注意喚起だ」として、批判は当たらないという認識を示していて、引き続き日本政府の立場に理解を求めていく方針です。
これについて、日本や韓国の現代史を研究しているコネティカット大学のダデン教授ら、アメリカの歴史学者20人は2日、連名で歴史協会の会報に声明を掲載しました。声明は「教科書の記述を抑圧しようとする日本政府の試みに失望を表明する。国家や特定の勢力が、出版社や歴史学者に圧力をかけることに反対する」として、日本政府の対応を批判しています。そのうえで、「われわれは事実を明らかにするために取り組んできた日本などの多くの歴史学者とともに立ち上がる」としています。
今回の声明に先立ち、日本の佐々江駐米大使は「政府による干渉ではなく、事実関係についての注意喚起だ」として、批判は当たらないという認識を示していて、引き続き日本政府の立場に理解を求めていく方針です。