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京大 武田薬品問題で教授ら厳重注意
2月27日 23時42分

大手製薬会社、武田薬品工業が販売する高血圧の治療薬の宣伝広告で、臨床研究の結果と異なる宣伝が行われていた問題について、京都大学は、研究を行った教授ら2人には事態を防ぐ責任があったとして厳重注意としたことを明らかにしました。
この問題は、武田薬品工業の高血圧の治療薬「ブロプレス」の宣伝広告で、狭心症や脳卒中を抑える効果が一部高くなるよう、臨床研究の結果とは異なるグラフが作られていたものです。
27日に会見した京都大学の調査委員会は、問題となった宣伝広告のグラフを作成したのは、武田薬品またはその委託業者だと判断したうえで、京都大学の研究者に不正はなく、当時、グラフが異なることに気が付いていなかったと判断したとしています。
しかし、臨床研究を行った医学部の教授ら2人には、注意と確認をして事態を防ぐ責任があったとして厳重注意としたことを明らかにしました。
京都大学は、研究開発やコンプライアンスに詳しい専門の職員でつくる部署をことし4月をめどに新たに設置することにしていて、会見した湊長博副学長は「今回の問題を教訓に社会からより信頼が得られるよう大学を挙げて取り組みたい」と話しています。

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