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「メダカにも三角関係」ホルモンが影響
2月27日 7時34分

1匹のメスを巡って、2匹のオスが争いあういわゆる三角関係が、メダカの世界にもあるという研究結果を、東京大学のチームがまとめました。
こうした行動には人と似たホルモンが影響しているということで、研究チームは人の感情のメカニズムの解明につなげたいとしています。
東京大学大学院の横井佐織さんらの研究チームは、水槽にメダカのメス1匹と、オス2匹を入れた場合、オスがどのような行動を取るのか繰り返し実験を行いました。その結果、オスはライバルのオスとメスの間に割り込んでけん制し、この争いに勝ったオスが、より多くの子孫を残すことが分かったということです。
さらに、こうした行動のメカニズムを調べるため、メダカにさまざまな薬を投与したところ、バソトシンというホルモンが大きく関わっていることが分かったとしています。
このバソトシンを合成できないようにしたオスは、メスに対する求愛行動の回数が、正常なオスに比べて少なくなるということで、三角関係を勝ち抜くことができるかは、このホルモンにかかっていると説明しています。
横井さんは、「メスとオス2匹がいる位置から、三角関係ではないかとひらめいた。同じ機能を持つホルモンを人などの哺乳類も持っているので、メダカの神経回路をさらに調べ、男女が恋愛で抱く嫉妬心や独占欲といった感情のメカニズムの解明につなげたい」と話しています。

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