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FRB 物価上昇の見通しなら利上げ検討
2月26日 6時15分

アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会のイエレン議長は、原油安やドル高の影響でアメリカの物価がFRBの目標を下回って低迷していることについて、いずれ上昇していくという見通しがあれば物価が低迷するなかでもゼロ金利政策を解除して利上げはできるという認識を示しました。
FRBのイエレン議長は、25日、議会下院で2日目となる公聴会に臨みました。
アメリカでは、原油安のほか、ドル高による輸入品の値下がりなどが影響し、物価の上昇率が金融政策の目標としている2%を大幅に下回る状況に低迷し、今のままではゼロ金利政策の解除は難しいのではないかという見方もあります。これに対して、イエレン議長は、「物価は、当面さらに低迷するとみており、動向を特に注意して見ている」と述べ、物価の低迷に警戒感を示しました。
ただ、イエレン議長は、「低迷は一時的とみられ、今後の指標を見て物価の先行きに自信を持つことができれば、ゼロ金利政策の解除を検討していく」と述べ、物価が目標の2%に向かって上昇していくという見通しがあれば、利上げはできるという認識を示しました。イエレン議長は、2日間の公聴会で景気動向を見極めて、ことし半ばか、それ以降に利上げに踏み切る可能性を示唆しており、物価の先行きがFRBの判断を左右する焦点の1つになりそうです。

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