アニメや特撮作品の配信サービスでおなじみバンダイチャンネルが、新機能『公開動画』に対応しました。
公開動画は有料会員向けの見放題動画を、他の有料会員とチャットつきでグループ視聴する機能。公開主のシーク操作や次に再生する動画もグループで同期するため、参加者がリアルタイムに同じ場面を見ながら会話するオンライン上映会ができます。
はじめかたは、まず対応する見放題動画を選ぶ、オプションで『上映会』の趣旨やおすすめなど一言コメントをつける、すべての有料会員が参加できる一般公開か、ユニークなURLと4桁パスワードでアクセス制限できるグループ限定か選ぶ、の流れ。公開する動画はユーザーひとりにつき同時にひとつしか設定できません。
一般公開にした場合、知り合いに招待されなくても、ちょうどこの作品をみんなで見る企画があるから見てみよう、といったきっかけにもなります。
シークや再生動画の選択は公開主ユーザーのみが操作可能。また一般公開でマナーの悪い参加者がいた場合など、ホストは参加ユーザーをブロックできます。
公開の終了は公開主ユーザーが手動で終了ボタンを押すか、映像を停止して15分。再生中につけたコメントは残らない仕組みになっています。ここは安心なのか残念なのか難しいところです。
バンダイチャンネルではこの仕組みを使い、アニメ評論家で明治大学 大学院客員教授 氷川竜介 氏と同時に番組を見て解説を聞ける(読める) 解説番組を月に2回開催予定。質問もできます。
ある種のおたくにとっては、自分が至高と信じる作品を一話から延々と解説付きで見せることが最高のもてなしである、という文化があります(例:「ガンダム漬けだ」「庵野の最高のおもてなしだ」)。あらゆる歓待と同様、相手の好意に耐えるだけの苦役にもなりかねませんが、ともあれ手軽に希望者を募って『漬け』が開催できるようになりました。
Twitter 等の普及により、テレビ番組の視聴はますますソーシャルな行為になりつつある一方、現在放送中の番組以外でのソーシャル視聴は敷居が高いのが事実。数十年前の古典から不人気作まで膨大なカタログを揃え、月1080円の有料会員ならば見放題対象作品については自由にアクセスできるバンダイチャンネルでこそ活きるサービスです。