背景に使えるCSSグラデーション作成ツール4選とその使い方
画面全体やヘッダーの背景色をグラデーションにするときに役立つWebツールを4つ紹介します。画像ではなくCSSで実装することができますので手軽に導入できると思います。
では、それぞれの使い方と特徴を簡単に説明しながら紹介します。
Colorful CSS Gradient Background Generator
真ん中のボタンをクリックすると様々なグラデーションが表示されます。
右側のボタンをクリックすると表示されたグラデーションを調整することができます。調整は色相(Hue)、彩度(Saturation)、輝度(Lightness)で色を表すHLS色空間でおこないます。
4つのグラデーションが重なり合うのでかなり複雑な構造ですが、各レイヤーの表示位置をイメージすると調整しやすいと思います。
- レイヤー4 左側やや下
- レイヤー3 上側やや左
- レイヤー2 右側やや上
- レイヤー1 下側やや右
左側のボタンでコードを取得することができます。
webkit用のベンダープレフィックスが付いていますが、ChromeもSafariもかなり前のバージョンからベンダープレフィックスなしでも大丈夫なので、今は特に必要ないと思います。
shade
2色のグラデーションを作ることができます。
「Base Color」を指定すると、それを基にグラデーションを作成してくれます。
「Base Color」は6桁のHEXカラーコードで指定して、HLSで調整することができます。
で、右側のGradient Spreadでグラデーションの調整をします。内容はこんな感じです。
- 「Hue Shift」でBase colorから±180°の範囲で色相を変化させます。0に近いほど元の色に近くなります。
- 「Saturate」で彩度を変化させます。数値は±1で指定し、プラスを指定すると右側が固定で左側の彩度が変化します。マイナスだとその反対になります。
- 「Lighten」で明るさを変化させます。こちらも数値は±1で指定します。プラスで右側が明るく、左側が暗くなります。マイナスだとその反対になります。
HLSになじみがないと扱いが難しいかもしれないですが、安定感(!?)のあるグラデーションが作成できる気がします。
uiGradients - Beautiful coloured gradients
2種類グラデーションが順番に表示されます。
GitHubで管理されていて、お気に入りのグラデーションを追加することもできるようです。
きれいなグラデーションばかりですが、色を調整することはできません。左右の方向キーで色に変わるのが地味に便利だと思います。
CSS Gradient Animator
こちらはanimationを使って背景色を変化させることができます。
指定した色の数ひとつにつき縦横200%の大きなグラデーションになります。3色の場合は縦横600%となります。
で、実際表示されるのは縦横100%分になります。どの部分を表示するかはbackground-positionの値で決まります。
animationでbackground-positionの値を変化させることで背景色が変化することになるわけです。
最初は270°になっていますので、最後に指定した色が左、最初に指定した色が右のグラデーションです。0°の場合は上から下のグラデーションになるのでそれを基準に考えるとイメージしやすいと思います。
background-positionの値は横方向、縦方向の順番で指定します。background-position:0% 0%だと左上部分が、background-position:100% 100%だと右下部分が表示されます。
こんな感じで色々調整できます。「Gradient Angle」と「Scroll Angle」は組み合わせると複雑ですが、仕組みをきちんと理解するとストレスなく使えると思います。
さいごに
ということで、CSSでグラデーションを作る際に役立ちそうなサイトを4つ紹介しました。
2色のグラデーションならそんなに難しくないですが、複数になったり、アニメーションが加わると複雑になるので頭が痛くなります。
使い方も簡単に説明していますので、色々いじってみてお気に入りのグラデーションが発見できればと思います。
ただ、グラデーションはIE9以下は対応していません。ですので、グラデーションの前にグラデーションではない色を指定しておくといいと思います。
そうすれば、グラデーションが対応していない場合はそちらの色で表示されます。
さいごのさいごに
この記事は土日に書いて火曜日に投稿しようと思っていたわけですが、月曜日にWebクリエイターボックスさんで「美しいグラデーションをCSSで実装!配色に使える便利ツールや実例も!」という記事が。
ぱくったと思われそうですが、せっかく書いたのでそのまま投稿しました。で、言い訳がましく最後に書いてみました。
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