中高の6年間英語を学んでも英会話ひとつできないという話をよく聞きます。これは当然のことです。なぜなら、学校での授業時間では英会話ができるようになるには全く足りないからです(もちろん、学校の勉強が無駄ということではありません。更に学習が必要ということです)。
教養ある知的な英会話ができるようになるためには、使う英語は中学校レベルの簡単なものでもいいですが、文法的に正しい英語を使う必要があります。この発話能力の基底には、英作文能力が必要です。高速で口頭英作文を行うのが英会話というイメージです。
そして、もちろん、瞬間的に相手の言っていることが分からなければ会話は成り立ちませんから、リスニングの能力が必要です。その場で直ちに音声で意味を聴き取らなければなりませんから、そのための耳の訓練はもちろん、膨大な語彙力が要ります。
つまり、教養ある知的な英会話を行うためには、文法力と語彙力が前提条件になります。すなわち、高度な読み書き能力があればあるほど潜在的には容易にかつ高度に会話力をアップすることができるということです。
まず読解力を身に付ける
時間的余裕のある読解において分からないならば、時間的余裕のないリスニングにおいて分かるはずがありません。すなわち、まず読解力を身に付けるのが先決です。将来の作文の学習のために、ひとつひとつの文章を精読します。
次に基本文型を復習する
新聞・雑誌程度のものが大体読めるようになりましたら、基本文型を体系的に復習します。それには和文英訳が最適です。英文法や英作文の受験参考書に付いている暗唱用例文といったものが最適です。これらが完璧に書ける(言える)ようになるまで練習します。
高速口頭英作文を練習する
ここまできたら、高速口頭英作文を練習します。英語上達完全マップで「瞬間英作文」と呼んでいるものと同じものです。
第1段階が中学英語の構文・文法項目別のやさしい例文集を使います。第2段階が中学英語は変わりありませんが、文法・構文要素がランダムに使われた教材を使用します。第3段階で中学英語の枠を取り払い、あらゆる構文・文法・表現を吸収します。
具体的な方法は英語上達完全マップの「瞬間英作文」の項を参照すると良いでしょう。
並行して、あいさつ・日常の慣用表現・つなぎ言葉などを暗記します(日常的な会話の場面を30分くらいにまとめた音声教材がお勧め)。
別に語彙力を増やすことと聞き取り能力の訓練は必要です。
まとめ
時間的余裕のない英会話では、音声聴き取り能力と膨大な語彙力が必要です。また、瞬間的な口頭英作文能力を必要とします。この段階になったら、最も英会話学校を有効に利用できます。