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 「会議が報告だけで終わっている」「会議の目的が知らされず始まる」「会議後のネクストアクションが決まらない」

 多くの企業が会議に関する悩みを抱えています。日経BP社が主催している「課長塾」で会議をテーマに取り上げると、講義が終わった後、企業の管理者たちが多数相談に来られます。

 今回は「会議で発言する人が少ない」という問題を取り上げます。次の会話文を読んでみてください。

●企画室の課長:「社長、今週金曜日に開く経営会議の出席者ですが、取締役3名、部長4名、それから企画室長と業務改革センター長でよろしいでしょうか」

○社長:「それでいい。ただし『会議LOM』は出席するな、と事前に通達してくれ」

●課長:「ろむ……ネットを読むだけでコメントしない、リード・オンリー・メンバーのことですか」

○社長:「違う。リッスン・オンリー・メンバーという意味だ」

●課長:「はあ、会議をただ聞いているだけの人ですね」

○社長:「そうだ。うちには会議LOMが多い」

●課長:「確かに発言する人はいつも決まっていますからね」

○社長:「専務と業務改革センター長の2人だけだな、まともに話すのは。ひどいのは4人の部長だ。いつも石像のようだ」

●課長:「石像……」

○社長:「会議中ずっと固まっていて何も言わないじゃないか」

●課長:「営業部長は発言するときがあります」

○社長:「あいつが口を開くのは言い訳の時だけだ。『無理です』『難しい』『目標が高すぎます』、このどれかしか言わない。もう一つあった、『そんな高い目標では部下は納得しません』だな」

●課長:「……」

○社長:「君のところの室長も似たり寄ったりだ。『私も微力ながら協力させていただきます』と会議の最後につぶやくだけ。それしか言わないなら会議にいてもいなくても同じだ」

●課長:「社長、それは言い過ぎでは……」


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