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中国 台湾海峡上空の新航路の運用見送りなど決定3月3日 6時46分
中国が台湾海峡などの上空に新たに民間航空機の航路を設定したのに対し、台湾の当局が「一方的だ」として協議を求めた結果、中国側は3月から予定していた運用を見送ったり、延期したりすることを決めました。
中国はことし1月、台湾海峡などの上空に4つの民間航空機の航路を新たに設定したと発表しましたが、台湾側は「一方的で、台湾海峡の航空路の安全に影響を及ぼすおそれがある」として、中国側に協議を求めていました。
これについて、台湾の航空当局は2日に記者会見し、中国側が設定した4つの航空路のうち、大陸の沿岸に近い3つに関しては、予定されていた今月5日からの運用を見送ることで双方が合意したことを明らかにしました。
一方、台湾側がとりわけ強い懸念を示している、中国と台湾の中間線近くを通る航空路については、中国側が運用を延期したうえで、双方がさらに協議を進めるとしています。台湾で中国との関係強化を進めてきた馬英九政権の与党・国民党が、去年の統一地方選挙で大敗するなど、中国に対する住民の警戒感が高まり、中台関係がぎくしゃくするなか、今回の合意は中国側が柔軟な姿勢を示したという見方も出ています。中国側が台湾海峡に航空路を設定することに対し、台湾では安全保障の面から懸念する声が根強く、航空当局者は引き続き中国側に慎重な対応をとるよう求めていく考えを示しました。
これについて、台湾の航空当局は2日に記者会見し、中国側が設定した4つの航空路のうち、大陸の沿岸に近い3つに関しては、予定されていた今月5日からの運用を見送ることで双方が合意したことを明らかにしました。
一方、台湾側がとりわけ強い懸念を示している、中国と台湾の中間線近くを通る航空路については、中国側が運用を延期したうえで、双方がさらに協議を進めるとしています。台湾で中国との関係強化を進めてきた馬英九政権の与党・国民党が、去年の統一地方選挙で大敗するなど、中国に対する住民の警戒感が高まり、中台関係がぎくしゃくするなか、今回の合意は中国側が柔軟な姿勢を示したという見方も出ています。中国側が台湾海峡に航空路を設定することに対し、台湾では安全保障の面から懸念する声が根強く、航空当局者は引き続き中国側に慎重な対応をとるよう求めていく考えを示しました。