日経平均は3日続伸で一時1万8900円回復、約15年ぶり高値に
[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸。ドル119円台後半まで円安が進行したことなどを支えに朝方から主力輸出株の一角が買われ、一時1万8900円台を回復。取引時間中では2000年4月24日以来、約15年ぶりの高値を付けた。買い一巡後は高値警戒感から伸び悩んだものの、プラス圏で取引を終えた。TOPIXも小幅ながら3日続伸となった。
公的年金や海外勢などによる日本株買いを背景とした需給面での安心感が、引き続き相場の下支えとなった。だが心理的節目となる1万9000円が視野に入ると利益確定売りに押され、後場に入ってからはもみあいを続けた。
トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)やパナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)、村田製作所(6981.T: 株価, ニュース, レポート)など自動車・電機関連の一角が上昇。オリエンタルランド(4661.T: 株価, ニュース, レポート)や積水ハウス(1928.T: 株価, ニュース, レポート)、NTT(9432.T: 株価, ニュース, レポート)といった内需株の上げも目立った。半面、大手銀行株や証券セクターは下落した。
もっとも東証1部の売買代金は2.3兆円と、3兆円超えとなった前営業日を大きく下回り、2月17日以来約2週ぶりの低水準となった。TOPIX先物などでの海外投資家の買いが「先週後半からやや低調気味になってきた感があり、こうなるのもある意味、自然な動きだ」(東海東京調査センター・マーケットアナリストの鈴木誠一氏)との指摘が出ているほか、騰落レシオ(東証1部、25日平均)が130%台半ばと依然として高水準で推移したことも背景に、過熱感から上値追いには慎重だった。
個別銘柄ではシンフォニアテクノロジー(6507.T: 株価, ニュース, レポート)が大幅高。27日、近畿大学などとiPS細胞(人工多能性幹細胞)の品質を維持する装置の開発に成功したと発表し、材料視された。2015年3月期の年間配当予想を従来の32円(期末は20円)から62円(同50円)に上方修正した中電工(1941.T: 株価, ニュース, レポート)は昨年来高値を更新した。これに対し大成建設(1801.T: 株価, ニュース, レポート)は続落。最大214億円の海外での公募増資を発表し、嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり899銘柄に対し、値下がりが832銘柄、変わらずが128銘柄だった。
日経平均.N225
終値 18826.88 +28.94
寄り付き 18869.40
安値/高値 18775.23─18939.17
TOPIX.TOPX
終値 1524.97 +1.12
寄り付き 1528.77
安値/高値 1523.18─1533.15
東証出来高(万株) 217028
東証売買代金(億円) 23340.97
(長田善行)
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