偽のブラウン用替えブラシ販売容疑　会社役員ら５人逮捕

偽ブラシ（右）は本物（左）と比べ、ブラシの毛が不ぞろいという＝埼玉県警提供

　ブラウン社の電動歯ブラシの替えブラシの偽物を販売したとして、埼玉県警は２日、会社役員吉羽康祐容疑者（４６）＝埼玉県久喜市八甫＝ら５人を商標法違反（侵害とみなす行為）の疑いで逮捕し、発表した。５人は同じ会社の同僚で、「会社の利益のためだった」などと全員、容疑を認めているという。

　生活環境２課によると、５人は共謀して２０１３年１２月〜１４年１月、群馬県の男性（当時５５）ら３人に電動歯ブラシ「ＢＲＡＵＮ（ブラウン）　Ｏｒａｌ（オーラル）―Ｂ」の偽物の替えブラシ８セット（計８０１２円）をネット上で販売。ブラウン社とＰ＆Ｇ社の商標権を侵害した疑いがある。販売価格は正規品の半額以下という。

　偽物は２０１２年９月〜１４年１月に国内で約１万７千セット販売され、購入した東京都の３０代男性がブラシの柄から飛び出た金属で口の中を切ったほか、千葉県の４０代男性が柄に舌がはさまりけがをしたという。