谷岡校長から卒業証書を受け取る卒業生の代表=香川県さぬき市志度、志度高
香川県内の公立高校が卒業シーズンを迎え、2日は9校で式典が行われた。卒業生は友達や教員との別れを惜しむとともに、新しい生活への希望を抱いて通い慣れた学びやを巣立った。香川県教委などによると、本年度の公立高校の卒業予定者は6604人。卒業式は6日までに全校で実施される。
本年度で創立90周年を迎えた志度高校(さぬき市志度、谷岡由大校長)の式典には、卒業生116人のほか、在校生や保護者らが出席。谷岡校長は卒業生代表の中村洋達君(18)に卒業証書を授与した後、「90年の歴史を刻んだ本校の卒業生として誇りを持ち、3年間で学んだ知識、技術、心で世界へ羽ばたいて」とエールを送った。
田村元気君(18)が3年間の思い出を振り返りながら答辞を述べ、「これからの人生は幾多の壁にぶつかるだろうが、周囲に仲間がいることを忘れず、懸命に取り組みたい」と決意を示した。在校生や保護者が見送る中、卒業生は恩師とハイタッチを交わして会場を後にした。