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敦賀原発、活断層調査終結へ 規制委、今月中にも調査団の評価書受理
昨年12月に開かれた他の専門家で構成される「ピアレビュー(検証会合)」では、「科学的な点から評価に問題がある」との批判が相次いだ。
原子力規制庁は現在、評価書の修正作業を進めているが、「大筋の結論を変更するものではない」と強調している。
原発の新規制基準では、地盤をずらす断層(活断層)上に重要設備の設置が禁じられ、このまま活断層と判断されれば、2号機は廃炉を余儀なくされる。
ただ、規制委は昨年末、専門家調査団の評価を「重要な知見の一つとして参考とする」として審査申請を受け付けることに方針転換。このため、再稼働に向けた審査は調査団の結論に縛られないことになった。
原電は審査の準備も同時並行で進めているが、「調査団の評価や運営が不公正でおかしい」と主張。調査団の見解には60カ所以上の事実誤認など「問題点がある」と主張して抗議を続けている。(原子力取材班)