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 中国で微小粒子状物質PM2・5を巡る問題を告発しようと、国営中央テレビの元記者が100万元(約1900万円)を投じて製作した動画が、ネットで1億回を超える再生回数を稼ぎ大きな話題になっている。企業や政府の無策を厳しく批判し、成長一辺倒の国のあり方に疑問を投げかけた。

 動画をつくったのは、国営中央テレビの有名記者・キャスターだった柴静さん。「大空の下」と題したニュースの特集番組仕立てで、103分の力作だ。1年ほど前に出産した長女に先天性の腫瘍(しゅよう)があり、大気汚染との関係も疑われたことから、中国を覆うPM2・5の原因と背景を探った。

 違法操業をする鉄鋼工場などへの突撃取材のほか、科学者や政府、企業関係者にインタビュー。中国が国を挙げて経済成長を追い求めた結果、様々な環境規制が企業の利益や雇用の維持を理由に守られてこなかった実態を指摘した。