福島第1原発:母の会が情報誌「戻る戻らないの選択応援」

毎日新聞 2015年03月01日 18時14分

 避難中、帰還をためらう背景には、放射線量などの不安に加え「逃げた」という罪悪感もあったという。だが、戻ってみると、疎遠になっていた友人から「お帰り。待ってたよ」と声をかけられ、泣きそうになった。原発事故後の被災者の行動は、混乱の中で一人一人が必死に考えて選択した答えだ。「古里はいつでも『おかえり』って言ってくれる場所。情報提供し『戻っても戻らなくても、その選択を応援しているよ』と福島から発信することが大事だと思った」という。

 情報誌2000部は福島、山形両県内の避難者の交流拠点などで無料配布する。今後の発行は、読者の反応をみて決める。「全国の方に読んでほしい」と、電子版での発行も検討中だ。問い合わせは、中村さんのメール(yamagatahinanhaha@gmail.com)か電話(070・5473・4262)で。

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