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Published on 3月 2nd, 2015 | by ダッド編集部

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米国などではFacebookのプロフィールで「性別」の欄を自由に記入できるらしい

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この記事の執筆者は、女装家の岡祭アケミさんです。 ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

男か女かだけじゃない。様々な「性別」を登録できるFacebookの機能

先日ネットサーフィンしていて見つけたこんな記事。

When 58 gender choices aren’t enough: Facebook launches ‘fill in the blank’ option for users

直訳すると「58の性別選択では不十分: Facebookが性別の欄に『自由記入』のオプションを提供」という感じですね。
「58の性別選択では不十分」の部分に疑問を抱く方が多いでしょうが、
実は去年の2月、Facebookはアメリカなど一部の国において性別の選択候補を大幅に増やしていました。
その種類はなんと58。半陰陽の方はもちろん、二重人格で男と女の人格を有する方など、多種マイノリティをカバーした選択候補が用意されています。
※その全種類は上記URLの記事から確認できます。

しかし、58の選択項目でも全人類が有する「性別の形」をカバーできないのでしょう。今回「自由記入欄」を実装することになったという話です。
この機能はアメリカなど10カ国でのみ実装されているそうで、日本におけるFacebookには未実装なようです。
※2015年3月2日現在の日本版Facebook性別選択欄

実名でつながるSNSとして世界最大規模を誇るFacebook。全世界の人々をユーザー化するという目的のもと、あらゆる人々の生き方・在り方を登録してもらいたいという、(少なくとも体裁上は)善意に基づく機能でしょう。

私がこれについて思ったことは、性別の空白欄を作った所で、本当にそれに該当するマイノリティの方が記入するのか?ということです。自身の性別を定義し公開することが恥ずかしいと思っていたり、性別という概念を気にしないというマイノリティが多いと思われるので、この機能が正しい使われ方をされるのか、疑問が残ります。

この機能変更について海外ユーザーのコメントなどを見たところ、「あって当然」という声が多い一方、「そもそも性別でラベルを作ること自体が良くない」とする意見も。私と近しく、疑問を抱いている方もいらっしゃるようです。

10代の思春期にいる子どもたちも多く利用しているFacebook。本当のことを言えるのに言えない苦しみは、単に言えない苦しみよりも大きくなってしまうのでは、と感じてしまいます。

女装家 岡祭アケミ
世界各地のレインボーコミュニティとつながりをもち、各国のLGBT・美男子事情に造詣が深い。慶大卒。
ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

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