退蔵院は、京都市右京区にある妙心寺の塔頭です。
塔頭と書いて、「たっちゅう」と読みます。
塔頭とは、禅宗寺院で師を慕った弟子が、大寺に寄り添って建てた小院の事。
妙心寺は46もの塔頭が存在し、退蔵院はその内の1つです。
退蔵院の始まりは、今から600年程昔の室町時代の事。
妙心寺第三世無因宗因禅師を開山(※)として建立されました。
(※寺院を創始する事)
私がこの寺院を知ったのは、テレビでの特集番組での事です。
その特集は、退蔵院方丈襖絵プロジェクト。
退蔵院の方丈の襖絵は、現代の絵師の描く襖絵に全て入れ替えるというものです。
京都のお寺というのは、どちらかと言えば閉鎖的なイメージがありました。
そのため、この退蔵院方丈襖絵プロジェクトを知った時、凄い事をするお寺があるんだなと、感心したのを覚えています。
退蔵院の方丈の襖絵を手掛ける事になったのは、村林由貴さん。
若干24歳(選ばれた当初)というから、驚きです。
さて、そんな妙心寺退蔵院の余香苑には、美しい桜が咲きます。
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妙心寺退蔵院の桜、2015年。紅枝垂桜は必見
妙心寺退蔵院の桜
退蔵院の余香苑は、昭和の小堀遠州と称えられた造園家・中根金作氏によって作られました。
城南宮楽水苑も、中根金作氏により作れらた庭です。
昭和の名園に相応しく、四季折々の風景が訪れ人を楽しませてくれます。
そんな余香苑の春の風景は、桜です。
庭には、3本の紅枝垂桜が植えられています。
この3本の中で最も有名で見所なのが、門をくぐった先にある紅しだれ桜。
(D40で撮影した写真・画像)
樹齢50年ほどの紅しだれ桜で、平安神宮にある紅しだれ桜の孫桜にあたります。
この退蔵院の桜を一躍有名にしたのが、2013年春の「そうだ、京都いこう」キャンペーンです。
キャンペーンポスターに選ばれて、各駅に貼り出されたました。
そのため、退蔵院の余香苑の紅枝垂桜の事を、覚えている人もいるのではないでしょうか。
「そうだ、京都いこう」ファンの方なら、必見の紅枝垂桜ですよ。
美しい枝垂桜が見たい。
そう思っている方は、ぜひ参拝して下さい。
妙心寺退蔵院の桜の見頃と開花情報
退蔵院の桜の開花予想は、4月上旬です。
見ごろは、4月上中旬ではないでしょうか。
各所とチェックして、開花状況に変化がありましたら更新予定。
2015年妙心寺退蔵院の桜の開花状況(2015年3月2日時点):青葉
退蔵院へのアクセス
京都駅から乗車、JR花園駅で下車して徒歩約7分。
市バス26番に乗車、「妙心寺北門前」で下車して徒歩約5分。
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