牙の上のティアラ

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お笑い好きサブカルアイドルヲタをA.B.C-Zの塚田僚一さんに落とした話


カラオケの本人映像でまっすーに恋に落ちた妹が1週間で失恋した話。 - ワンダーランド

このブログを見て、私の身近にも最近ジャニヲタになった人がいたのを思い出した。
いつか更新しようと思って下書きに保存していた文を加筆したのでせっかくだから便乗してみたいと思う。

事の発端は2014年の10月30日に遡る。
その日は地元でBerryz工房の握手会があったので、お笑い好きサブカルアイドルヲタである友達を誘いイベントを観覧した。
その後彼女とは最寄り駅が一緒のため、一緒に電車に乗り駅から家までの道を歩いていた。
「女性アイドルにハマる人は絶対ジャニーズにハマる素質があると思うんだよ」
この一言が彼女がジャニーズという門を叩く一歩となってしまった。
彼女は「そうなんだよ。だからジャニーズには足を踏み入れてはいけないと思ってるよ。」と言った。
私はすかさず「たぶんドルヲタはA.B.C-Z観たらハマると思うよ」と発言をした。
何故ここで私がA.B.C-Zの名前を出したかというと、私はA.B.C-Zが最も女性アイドルに近いジャニーズだと思っているからである。
まず、私はサブカルアイドルヲタである彼女に「女性アイドル的なA.B.C-Zの魅力」としてこの3つを説明した。

  • グループのコンセプトの明確さ

女性アイドルの世界ではグループのコンセプトは非常に大事な物とされている。
その中でもAKB48の「会いに行けるアイドル」などのアイドルのシステムをコンセプトとしたものや、旧スマイレージの「日本一スカートの短いアイドル」などのアイドルのイメージ・テーマそのものをコンセプトとしたものがあるがA.B.C-Zの場合は後者に該当する。
A.B.C-Zはアクロバットを売りにしたアイドルグループでありグループ名のABCは『アクロバット・ボーイズ・クラブ』の略である。このようにグループ名にまでアクロバットと入れるほどコンセプトを明確にしているグループはジャニーズにはいないのではないかと思う。

  • 女性アイドルにありそうな個人のキャラ

男女問わずアイドルには天然やぶりっ子、はたまたキャラがないというキャラまでキャラというものが必ずある。
A.B.C-Zならば河合郁人さんがしゃべり担当で塚田僚一さんは空回りするぐらい元気、戸塚祥太さんは知的だけど少し変人になるのだろうか。
とにかく特筆的なキャラが5人それぞれに備わっている。

  • デビューまでの長いヒストリー

一般的なジャニヲタの方々にはA.B.C-Zといえば?と問われれば「アクロバット」のほかに「下積みが長い」というイメージがあると思う。
実際、デビュー3年目にしてメンバー最年長の五関晃一さんは今年で30歳を迎え、ジャニーズJr.下積みが長いランキングというものを見てみると五関晃一さんは1998年6月にジャニーズに入所し2012年1月にデビューするまで13年7ヶ月かかっており後から加入した橋本良亮さんを除く4人がトップ5の中にランクインしている。ちなみに1998年といえば長野オリンピックが開催されたり民主党が出来た年である。
2008年に橋本良亮さんが加入してからも紆余曲折があり、舞台やコンサートにバックダンサーとして出演しながらも様々な困難を乗り越えデビューの切符を手にした。
女性アイドルはヒストリーというものを重視する傾向にあると思う。AKB48などは代表的な例でコンサートや選抜発表の裏側を見せひとりのアイドルが、ひとつのグループが成長していく姿を見守っていく。決して裏側を見せないアイドルもアイドルとしてのひとつの形であるが、どんな苦労をしてきて今舞台に経っているかという過程を楽しむのも女性アイドルを応援するひとつの形である。決して裏側やジュニア時代の紆余曲折を見世物としているわけではないが、ヲタとして歴史を遡ることも楽しいのではないかと感じている。


説明が長くなったが、この3つに関して熱弁を振るった。
彼女は「ちょっと興味出てきたから帰ったら動画見るわ」と言い家路についた。
下手に変な動画を見られて興味を失ってしまったらと思ったので、帰宅してからすぐに

の3つの番組の出演シーンを観るようにとLINEを送った。感想としては「友達が劇団員って言ってた意味がよくわかったけどすごい」や「金髪くん(塚田僚一さん)動けすぎ」などと言われ顔と名前を一致させるために少クラのA.B.C-Z LOVEも見てもらうと「ハシモト・トツカ・カワイ・ゴセキ・金髪」と言われた。しかし「金髪くんは限りなく女性アイドルに近い。金髪くんは女性アイドルとしてまだ開花してないけど推せる」「金髪くんA.B.C-Z LOVEのセリフ一生懸命考えてきたんだろうな~」といつのまにやら名前が一致してなかった金髪くんに興味を示したらしい。これはいける。私は確信した。
それからは彼女に「芸人報道A.B.C-Z出たことあるよ」と言うと「ジャニーズなのに!?」と言い芸人報道を見たり私は毎日ツイッターに流れてきた塚田僚一さんの目情をスクショし送っていた。
そんなある日、餃子の王将でご飯を食べてから駅に向かっている時に2013年のコンサートの塚田僚一さんのソロを見せた。彼女は何かを決心したようでそこからまさに転げ落ちるみたいに加速してA.B.C-Zにハマっていった。12月4日のことだった。

気付けば彼女の口から金髪くんという言葉は消え、1日に1回「塚ちゃんかわいい」「塚ちゃんかっこいい」と言うようになっていた。いつの間にかヲタ垢を作りヲタクとA.B.C-Zについてリプライをしていた。私と彼女は以前まで何の話をしていたのかというぐらいにはジャニーズの話しかしていない。ちなみに彼女はこの数ヶ月前に「ジャニショって女性アイドルの写真とか売ってないの?」という迷言を残している。

彼女の今はというとこの文章を書いている途中に「Shake It Upの宮田くんめちゃんこかっこよくない?!?!どうしたの?!」というLINEが来た。彼女は今A.B.C-ZだけではなくKis-My-Ft2ジャニーズWESTにも手を出しつつある。興味が他に移る前に彼女を早急にA.B.C-Zのコンサートに連れて行ってあげたい。その思いで情報局からのメールを待つ今日この頃であった。