米グーグルが2月27日に公表した新社屋のイメージはまるでディズニーランドのよう Google
米グーグルが公表した未来のオフィスはまるでディズニーランドだ。オフィスによくある仕切りもデスクも1つもない。
グーグルがカリフォルニア州マウンテンビューに建設予定の「キャンパス」は一般市民にも開かれた場になるという。そのため、完成予想図には敷地内で遊ぶ子どもたちやギターを弾く人まで描かれている。
グーグルは2月27日、マウンテンビュー市議会に本社再開発計画を提出した。新キャンパスの建設は、英国人建築家のトーマス・ヘザウィック氏とデンマーク人建築家ビャルケ・インゲルス氏が設計を手掛ける。
米グーグルの未来指向キャンパス
グーグルは新キャンパスについて、環境に優しく、地元住民の利益になる場所にすると約束した。デビッド・ラドクリフ不動産担当副社長はブログ投稿で、「単なるオフィススペースでなく、地元住民に意味のあるものにする」とし、「自転車専用道路のほか、レストランなど地元のビジネスの好機となる場を提供する」と説明した。
ただ誰もが新キャンパスを待ち望んでいるわけではない。市議会では意見が二分し、一部住民の間では反発の声が上がっている。
マウンテンビュー市議会のレオナード・シーゲル議員はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、グーグルの計画はビジネススペースだけで居住区域が全く含まれていないと指摘、すでに深刻な渋滞がさらにひどくなることを懸念していると話した。
このプランは、グーグルをサーチエンジン会社から自動車、医療、ロボットなど幅広いテクノロジー分野にまたがる多角的な企業に変身させようとするラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)の野望を象徴するものだ。ペイジ氏はかつて、同社はいずれ100万人が働く巨大企業に成長するとの見方を示したことがある。2014年末時点の従業員数は5万3600人だ。