ライフハッカー編集部 - コミュニケーション,リーダーシップ,仕事術,働き方,生産性向上 07:00 PM
従業員のやる気を削ぐ8つの致命的な要素
Inc.:従業員が力を発揮できる環境を整備できているかどうかを確認したければ、職場にやる気を低下させる要素がないかチェックしてみましょう。
1.有害な人々
本当に有害な人々と過ごした経験があれば、もたらされる被害や気疲れがどれほどのものかご存知でしょう。彼らはネガティブな雰囲気を広め、前向きな気持ちを抑えつけます。そんな人々には別の場所に行ってもらいましょう。それが無理な場合は、被害を最小限にするような決まりを作ったり、しかるべき指導を行いましょう。
2.職業的な成長が得られない
誰しも学習や成長の実感を求めます。それがないと、職場には停滞した空気が流れてしまいます。従業員1人ひとりが専門家として成長することでキャリアアップが可能になり、組織や上司が成長のために投資してくれているという実感が持てます。
3.ビジョンの欠如
ビジョンを明確に伝達することで方向性を示し、注力すべき部分を指示することができます。それがなければ、特に優秀な従業員であっても能率が落ちます。全体像が見えていないときに優れた能力を発揮するのは難しいのです。
4.時間の浪費
特に理由もなくミーティングを開いたり、関係のない情報まで全員にメールするような職場では、従業員は大きなストレスを感じることでしょう。彼らの時間を大切にすることで、彼ら自身を大切に思っていることを示しましょう。
5.コミュニケーション不足
意思の疎通が不足していると、従業員は他者の行動を批判することに多くの時間を費やすようになり、重要な業務がおろそかになったり、些末な仕事が増えたりします。さらに、情報が共有されず、有害な噂話が広まってしまうことも考えられます。明確な意思疎通は全員にメリットがあるものです。
6.縦割りの管理体制
自分のアイデアや貢献が、評価されるどころか聞き入れられることもない、「黙って言われた通りにしろ」というような環境では、嫌々ながら最低限の仕事をするのがやっとでしょう。協力体制が整っているほど、従業員の貢献度もモチベーションも上がるものです。
7.評価不足
懸命な作業や優れた成果が評価されなかったり、日常的な感謝が口にされない環境では、従業員のやる気や関心が低下してしまいます。1円も使わずに従業員に報いる方法があります。ただ「ありがとう」と言えばよいのです。
8.間違ったリーダーシップ
悪いリーダーはチームの全員のみならず、組織全体に良くない影響を及ぼします。特に優秀な従業員であっても、優れた成果のためには効果的な指導が必要です。自分自身のリーダーシップを向上させることから始め、すべての段階に最適なリーダーを置き、成長を促しましょう。これが、全員にとっての労働環境を改善する最良の策です。
上記のような致命的な要素が1つでもある場合、できることをすべてやり、解決に貢献できるかどうかは自分自身にかかっています。優秀な人々は環境の悪い職場には長居しない、ということは肝に銘じておいたほうがよいでしょう。
- あきらめの壁をぶち破った人々―日本発チェンジマネジメントの実際
- 中尾 英司日本経済新聞社