川崎市川崎区の中学1年の上村遼太君(13)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された少年3人のうち、グループリーダー格とみられる少年(18)が容疑を認める供述を始めたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。少年はこれまで「当時のことは今は話さない」と供述していた。神奈川県警川崎署捜査本部は供述内容の裏付けを慎重に進めている。
18歳少年が1月に上村君に加えた激しい暴行について、上村君の友人らの求めに応じて謝罪していたことも判明した。
捜査関係者によると、少年が謝罪させられたことなどで不満を募らせ、上村君を逆恨みしたとみられる。捜査本部は、今回の事件の引き金になった可能性があるとみて詳しい経緯を調べている。
上村君と少年を知る関係者によると、少年は1月、「生意気だ」と言って上村君を正座させ、激しく暴行した。謝罪を求めた友人らによると、その後、顔にあざを作った上村君と偶然会って事情を聴くと、18歳の少年の名前が出たという。
上村君はこの時、少年との待ち合わせ場所に向かう途中で友人らも同行した。「なんで年下の子にこんなことをするんだ」と問うと、少年は「もうしない」と上村君に謝罪したという。
少年の知人によると、この後、少年は周囲に、上村君が自分の名前を出したことや謝罪させられたことについて恨み言を漏らしていたという。
捜査本部もこうした経緯を把握しており、関係した友人らから事情を聴いている。〔共同〕
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