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直撃!!現場リポート!

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世界初!フィンガープリントで全曲報告実現

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「フィンガープリント」全曲報告業務のメンバーです!


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GN本社。このデータセンターに「全曲報告専用サーバー」を設置。
毎日更新される。


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GNより検出結果が送られてくる様子。


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日テレITプロデュース・開発チームの面々。


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データ運用はAX-ONスタッフの力が生きています!

〰新部門『メタデータ事業』スタート!!〰

AX-ONコンテンツ戦略センター・デジタルコンテンツ戦略部に20088月、メタデータ事業というグループが新設されました。
「メタデータ」とは情報の本体ではなく、「情報に関するデータ」のこと。テレビ番組を例にわかりやすく説明すると、情報の本体は番組そのものであり、番組に付帯する「タイトル」「放送時間」「出演者」などの情報がメタデータにあたります。

『映像や音楽にも【指紋】がある?』

 放送で使用した楽曲情報もメタデータの1つです。
従来、放送で使用した楽曲の全部の情報を集めることは不可能でした。 JASRAC(日本音楽著作権協会)との協定によって放送局はJASRACから指定された限られた調査期間のみに使用した楽曲を報告していました。 つまり調査期間以外に使用された楽曲の権利者 (作詞・作曲、実演家など) などには正確な著作権料が分配されないケースもあったのです。
 デジタルの進展に伴いJASRAC、レコード協会、実演家協会の3団体より、放送局に対して 「放送で使った全曲を電子的に (デジタルデータで) に報告してほしい」という要請がなされたのです。
 そこで登場するのが 「フィンガープリント」 です!
フィンガープリントとは日本語で「拇印・指紋」という意味ですが、まさに人間の指紋と同様に、映像や音楽も特徴を捉えて特定することができます。 それが 「フィンガープリント技術」 です。 この技術を使って、放送で利用された全ての楽曲を特定し、権利者に公平に使用料を分配しようとする新しい試みが始まっています。

『世界最大の音楽データベースと提携!!』

 AX-ONでは世界最大の楽曲情報のデータベースを有するグレースノート社 (本社:カリフォルニア州) と提携し、全曲報告の実現に取り組んでいます。
このように説明すると難しい感じがしますが、実は皆さんもグレースノート社のデータベースを知らないうちに利用しているかもしれません。 i-podやカーナビを使うと、表示される楽曲情報。あの多くはグレースノートのデータベースから来ています。

『ヒットに敏感! 最新情報を提供』

グレースノート社のカリフォルニア本社に設置された全曲報告専用のデータベースは、日本からのリクエスト上位曲を中心に、放送に使われやすい楽曲をプラスした特別な構成になっています。 2000万曲以上のフィンガープリントデータベースから、日本の放送に適した楽曲を抽出、最適化するプログラムが組まれています。 また日々リリースされる新曲も常に取り込まれ、ヒットに敏感な情報番組にも対応できる仕組みになっています。

『世界初の試みに挑戦!!』

世界を舞台に展開するグレースノート社としても、放送で利用した楽曲の特定にフィンガープリントを使用するのは「世界初のケース」とのこと。
AX-ONでは日テレITプロデュースの技術スタッフとタッグを組んで、「全曲報告」 というデジタル時代がもたらした新しい業務にも取り組み、フィンガープリントで検出したデータをJASRAC報告に適したデータに変換するアプリケーションを開発しました。

〰 AX-ON新事業、デジタル時代
   これからの展開を注目して下さい 〰  



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